科 |
属 |
種 |
学名 |
メモ |
トウダイグサ科 |
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Euphorbiaceae |
・ 茎や葉を切ると浸出する乳液にはサポニンなどの有毒成分を含むが、殺虫剤や解熱剤、利尿薬などに利用されることもある。(植物の世界)
・ 乳管をもち、茎や葉の切り口から乳液を出す。(日本の野生植物)
*乳管を持たないコミカンソウ亜科 コミカンソウ属は新分類でコミカンソウ科に移動。 |
トウダイグサ属 |
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Euphorbia spp. |
トウダイグサ属では茎や葉を切ると白い乳液をだすものが多い。(野に咲く花) |
トウダイグサ |
Euphorbia helioscopia |
植物体を傷つけると白い乳液が出る。皮膚につくとかぶれる。誤食すると口腔内や喉の炎症のほか、嘔吐、下痢や重篤な胃腸炎を引き起こす。(日本の有毒植物) |
ノウルシ |
Euphorbia adenochlra |
・ この草の乳液でかぶれることがある。(植物の世界)
・ 野漆の名は、その乳液が皮膚にかぶれを起こすことからつけられたが、特にこの種類だけにはげしい刺激作用があるわけではない。(イワタイゲキにも同様の作用がある。)(日本の野生植物)
・ 茎を切ると出る乳液に触れるとウルシのようにかぶれたり、食べると下痢・胃腸炎を起こすことがある。(日本の有毒植物) |
ナツトウダイ |
Euphorbia sieboldiana |
・ 切れば白汁を出す。(牧野)
*検証に基づく情報が不十分なのか、図鑑類でも自信を持って本種の乳液でかぶれると明言している記述はほとんどないが、たぶんかぶれることがあると思われる。 |
ミドリサンゴ |
Euphorbia tirucalli |
茎から出る白色の乳液で皮膚がかぶれることがある。(日本の有毒植物) |
ゴムサンゴ |
Euphorbia intisyi |
乳液からは弾性ゴムをとる。(植物の世界) |
パラゴムノキ属 |
パラゴムノキ |
Herea brasiliensis |
ゴムの採取のために栽培される。(植物の世界) |
ニシキソウ属 |
コニシキソウ |
Chamaesyce maculata |
植物体を傷つけると乳液がでる。この乳液に触れるとかぶれたり、炎症を起こしたりするが、有毒成分はまだ特定されていない。(日本の有毒植物) |
シラキ属 |
シラキ |
Sapium japonicum |
枝や葉を傷つけると白色の乳液がでる。(樹に咲く花) |
ナンキンハゼ |
Sapium sebiferum |
枝や葉を傷つけると白色の乳液がでる。(樹に咲く花) |
ケシ科 |
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Papaveraceae |
黄色の汁液がある。(日本の野生植物) |
タケニグサ属 |
タケニグサ |
Macleaya cordata |
・ 高さ2メートル以上になる大型の多年草。茎や葉を切ると、有毒なアルカロイドを含むオレンジ色の乳液を出す。(植物の世界)
・ 茎は中空で、切ると赤色の乳液が出る。名は「竹煮草」ではない。(植物観察事典)
・ 汁液に触れると皮膚炎を起こし,食べると嘔吐、下痢、酩酊状態、血圧低下、呼吸麻痺を起こすことがある。(日本の有毒植物)
*竹と一緒に煮ても竹が軟らかくならないことが確認されている。 |
クサノオウ属 |
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Chelidonium spp. |
橙黄色の汁液がある。(日本の野生植物) |
クサノオウ |
Chelidonium majus |
傷つけると黄色い乳液を流し、皮膚に触れると炎症を起こすことがある。(日本の有毒植物)
かつては薬用としても用いられた。 |
ケシ属 |
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Papaver spp. |
特定の種の若い果実の汁液(乳液)からアヘンを採取する。 |
ヒナゲシ |
Papaver rhoeas |
完熟果実の種子以外の全草が有毒とされる。ケシ属のいずれの種も傷をつけると白い乳液を出すとされる。 |
ヤマブキソウ属 |
ヤマブキソウ |
Hylomecon japonica |
植物体から出る黄色い汁に触れるとかぶれる。食べると吐き気や呼吸麻痺を起こす。(日本の有毒植物) |
ウルシ科 |
ウルシ属 |
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Toxicodendron spp. |
多くは樹皮にフェノール類のウルシオール又はラッコ−ルを含み、強いかぶれを起こさせる。(日本の野生植物) |
ウルシ |
Toxicodendron vernicifluum |
・ 樹皮を傷つけると白色の乳液を出し、すぐに褐色となる。
・ 樹液や葉が皮膚につくと,強い炎症(かぶれ)を起こす。(日本の有毒植物)
・ 中国原産で,漆を採るため日本でも古くから栽培される。(日本の野生植物) |
ヤマウルシ |
Toxicodendron trichocarpum |
・ 樹皮から漆液が採れるが、経済的ではない。(日本の野生植物)
・ 葉や茎などに触れると炎症を起こす(かぶれる)。ことに燃料にしたときに煙を浴びるといっそうかぶれる。(植物観察事典) |
ヌルデ |
Rhus javanica |
幹を傷つけると白色の乳液が浸出し、これで物を塗るのでヌルデの名がある。(日本の野生植物)
注:名前及び塗料としての実用性に関して十分な検証がなされていないため、伝説の状態である。 |
ウコギ科 |
ウコギ属 |
コシアブラ |
Eleutherococcus sciadophylloides |
樹脂からとる油を金漆(ごんぜつ)といい、美濃特産で金属の錆止めに使ったという。名はこれと関係するらしいがよくわからない。(日本の野生植物)
注;名前に関しては諸説があるほか、塗料としての実用性に関して、十分な検証がなされていない。 |
キク科 |
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Asteraceae |
・ キク科で白い乳液を出す植物はいずれも苦味があるが、ニガナと名がつく植物は特に強烈である。(校庭の雑草図鑑) |
タンポポ属 |
タンポポ |
Taraxacum spp. |
・ タンポポの茎や葉を切ると白い液体が出てきます。この液体をずっと触っていると、手がベタベタとくっついてきます。実はこの液体には「ラテックス」とよぶゴムの成分が含まれていて、酸素に触れると固体に変化します。つまり食べようとする虫の口を固めてふさいでしまうというわけ。ちなみにこのゴム成分、茎が傷ついたときには
“水ばんそうこう” の役割を果たし、病原菌から身を守ります。(多田) |
アキノノゲシ属 |
レタス |
Lactuca sativa |
レタスの名は乳液を意味するラテン語のlacに由来し、属名 Lactuca も乳液 lac を出す仲間を意味し、この乳液には古くから鎮静効果や催眠効果があることが知られている。 |
ニガナ属 |
ニガナ |
Ixeris dentata |
名前は茎や葉を切ると苦味のある乳液が出ることによる。(野に咲く花) |
ノゲシ属 |
ノゲシ |
Sonchus oleraceus |
茎葉に白汁を有する。(牧野) |
アキノノゲシ属 |
アキノノゲシ |
Lactuca indica |
茎葉を切れば白乳液を出す。(牧野) |
クワ科 |
イチジク属 |
イチジク |
Ficus carica |
枝、葉、果実の切口から分泌する乳液にフィシンとよぶタンパク質分解酵素があり、痔の塗布薬にもなる。(平凡社世界大百科事典) |
インドゴムノキ |
Ficus elastica |
かつてはゴムが採取されたが、現在は観賞用。 |
イヌビワ |
Ficus erecta |
枝、葉を傷つけると出る白い乳液を民間療法としてイボ取りに使用したという。 |
ガジュマル |
Ficus microcarpa |
枝を切ると白い乳液を出す。民間療法として様々な利用があるらしい。 |
クワ属 |
クワ(総称) |
Morus spp. |
クワの葉の白い乳液は、カイコ以外の昆虫に対して強い毒性をもつ。(農生研) |
キョウチクトウ科 |
トウワタ属 |
トウワタ |
Asclepias curassavica |
乳液、全草に心臓毒である強心配糖体をを含み、誤食すると中毒症状として嘔吐や痙攣、不整脈を引き起こす。(日本の有毒植物)
*皮膚炎症に関しては言及なし。 |
キョウチクトウ属 |
テイカカズラ |
Trachelospermum asiaticum |
茎を折ると白い汁液が出るが、触れるとかぶれることがある。成分との因果関係は不明。
(日本の有毒植物) |
キョウチクトウ |
Nerium oleander var. indicum |
有毒部位は全草、とくに種子と乳液。誤食すると頭痛、めまい、嘔吐、けいれん、意識障害を起こし、ときに死に至ることもある。枝の切断面から生じる乳液も有毒。生木を燃やした煙も有毒。(日本の有毒植物)
*キョウチクトウ及びその乳液についてはこちらを参照 |
ルリトウワタ属 |
ルリトウワタ |
Oxypetalum coeruleum |
ブルースターとも。葉や茎を切ると白い汁(乳液)が出て、この汁が皮膚につくと人によってはひどいかぶれ(接触性皮膚炎)を起こす。(日本植物生理学会 みんなの広場) |
アテツ科 |
サポジラ属 |
サポジラ |
Manilkara zapota |
かつてはチューインガムの基材とされた。 |
ヒルガオ科 |
サツマイモ属 |
サツマイモ |
Ipomoea batatas |
さつまいもを切ったときに出てくるヤラピン(白色の乳液)には糖化酵素の作用阻害や徴生物の生育抑制、さらには緩下作用がある。さつまいもが便秘に効くのはヤラピンの効果も1つの要因となっているとみられている。(日本いも類研究会) |
パパイア科 |
パパイア属 |
パパイア |
Carica papaya |
青パパイヤ、パパイヤの葉には三大栄養素を分解する酵素がすべて含まれていることで知られている。青パパイヤの表面を傷付けた時に出る白い乳液状の液体には、このうちパパインの名の酵素が豊富に含まれている。(石畑鹿児島大名誉教授) |
キキョウ科 |
ミゾカクシ属 |
サワギキョウ |
Lobelia sessilifolia |
傷をつけると白い乳液が出る。誤食すると嘔吐、下痢、血圧降下などの症状が出る。(日本の有毒植物) |
ガガイモ科 |
フウセントウワタ属 |
フウセントウワタ |
Gomphocarpus physocarpus |
乳液が目に入ると角膜に炎症を起こすといわれる。 |