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続・樹の散歩道
  畑で見かけた風船状の実をつける植物の素性


 郷里の畑の道端に風船状の実をつける雑草がいつの間にか列状に定着し、畑仕事をしていた親爺がおもしろがって数年間そのまま放置していたところ、丈は2メートルに満たないものの、明らかに根際部は太い木質となり、生け垣状態となってしまった。さて、この植物はどこかで見たことがあって、その際に名前も聞いたものの、すっかり忘れてしまった。そこで、とりあえずは安易なネット検索をしたところ、その特徴のある果実の様子から、「フウセントウワタ」の名前を思い出した。
 しかしである。おなじみの複数のホームページでは、いずれも「多年草」として説明している。となると、どのように理解すればよいのであろうか。 【2015.2】 


   フウセントウワタと呼ばれている謎の風船植物の様子   
   
 
             フウセントウワタの様子
 どこからか種子が飛んできたようである。花と果実が同居している。やはり、日本の風景の中では全く異質な印象がある。花材とする場合は、もちろん果実が主役で、日持ちの悪い葉はむしり取るそうである。(8月中旬)
 フウセントウワタの個性的な果実(袋果) 
 日当たりのよい面は赤褐色になっている。一部の果実は裂開して種髪をもつ種子を飛ばしていた。寒冷地ではないため、葉を落とす気はなさそうである。(1月中旬)
 
   
 
    フウセントウワタの葉
 まるでヤナギの仲間の葉を思わせるような外観である。(1月中旬) 
    フウセントウワタの花
 散形花序を下から見た様子である。アリが蜜をなめている部分は副花冠と呼んでいる。(8月中旬) 
       同左(部分)
 花弁の縁が毛のように裂けている。中心部は雌しべと雄しべが合着したもので蕊柱(肉柱体)と呼んでいて、頂部は平らで柱冠と呼んでおり、これが受粉部位に見えるが、真の受粉部位は下方で、上からは見えない。(8月中旬) 
     
   フウセントウワタの花
 副花冠の表面がわずかにピンクがかっている。(8月中旬) 
    フウセントウワタの果実
 手前側に金玉の縫い目のように見える縦筋部分は、成熟すれば裂開して種子を放出する。(1月中旬)
        花柄の様子
 果柄は写真のように屈曲している。
 (1月中旬)
     
(フウセントウワタの裂開果実、果実の断面)   
       裂開した果実
 畳んだ種髪を先端方向・中心部(果軸側)に集中させた状態で種子が整列している。
(1月中旬)
    若い果実の果皮の縦断面
 果皮は中空二重構造で、クッション材のような毛やスペーサーのような毛に加えてプラスの圧で形態を保っている。 下方の膜のように見える部分は二重になっていて、ここから裂開する。
      若い果実の横断面
 左の写真と同様に、下方が裂開線で、自然に裂開しても中空の内部は露出しない。つまり、中空のマットで種子塊を一重に巻いて接合したような構造である。中心の中身が詰まった部分は、中央の細い果軸以外は種髪の束である。
(フウセントウワタの種子)   
   種髪を展開する前の種子
  種髪(綿毛)は絹のような光沢をもつ。ガガイモの絹毛と似た印象である。
      種髪を展開した種子
 成熟種子はペラペラで軽く、大きく広げたフワフワの種髪(綿毛)のおかげでよく飛ぶ。
    花柄切断部の乳液
 傷つくと、どこからでも乳液を出す。 目に入ると角膜炎を引き起こすとされる。
 
     
   花も果実もその個性的な構造を言葉では説明しにくいが、 以下は花の形態を講釈した例である。  
     
 
 花は魅力的で複雑な構造となっている。花弁は強く後方に曲がっていて、さらに反り返っている。花の中心部は副花冠(corona)で、5つの袋状の裂片から成り、花弁から伸びている。花弁は白色で副花冠は表面がピンクまたは紫色となっている。副花冠は雄性の構造(雄しべ)と雌性の構造(子房、花柱、柱頭から成る心皮)を取り巻いている。雄しべの花糸は雌性部を覆う蕊柱(staminal column 肉柱体とも)に融合している。雌性部は2つの離れた心皮からなり、その先端部は合体して大きくなり柱頭を形成している。これは黄色がかって5浅裂した柱冠(disc)で、花の中心部分に見られる。葯は花柱に融合している。個々の葯の花粉粒は花粉塊(pollinia)あるいは花粉嚢( pollen sacs)として知られる2つのワックス状の塊となっている。 (PlantZAfrica.com より Gomphocarpus physocarpus の解説抄訳) 
 
     
 草本なのか、それとも木本なのか   
     
   外来種であるから、一般的な植物図鑑では掲載がないが、園芸的な利用の歴史がある模様で、園芸図鑑では必ず採り上げられていることを確認した。
 そこで、草本か木本かであるが、画像ファイルの分類整理の都合からも、是非とも確認しておく必要がある。ところが、記述内容は見事にバラバラで、例示すれば以下のような状況となっていた。 
 
     
   表-1 フウセントウワタの名で掲載した種に関する記述例   
 
ウィキペディア  南アフリカ原産の多年草であるが、日本では春まき一年草として扱う。 
ヤサシイエンゲイ(Web)  南アフリカ原産の多年草 
清水農園(Web) 半耐寒性多年草、春まき1年草
みんなの趣味の園芸:NHK出版Web アフリカ南部原産の一年草(本来は低木)。霜が降りない暖かい地域では冬越しも可能ですが、一般的には冬に枯れる春まき一年草として扱います。
A-Z園芸植物百科事典:誠文堂新光社(翻訳) アフリカ南部原産の直立落葉小低木
園芸植物大事典:小学館 南アフリカ原産の亜低木
植物の世界:朝日新聞社 アフリカ原産の低木
原色園芸植物大図鑑:北隆館 アフリカ南部原産の常緑低木だが、日本では1年草として栽培される。
園芸植物図譜:平凡社 南アフリカ原産の常緑低木であるが、生け花用として1年草の取り扱いで切り花栽培されるようになった。
決定版生物大図鑑 園芸植物Ⅰ:世界文化社 原産地は南アフリカ。高さ1~2メートルになる常緑低木だが、一般には春まき一年草としてあつかう。
 
 
  国内の各図鑑では、フウセントウワタの学名を Gomphocarpus fruticosus としていて、翻訳書でも Gomphocarpus fruticosus の学名に対して、フウセントウワタの和名を与えている。   
     
   ざっと見れば、1年草、多年草、亜低木、低木、落葉小低木、常緑低木と何とも多様な表現となっていてはっきりしないが、熱帯の植物を日本に持ち込んだために生じた多様な表現振りと理解される。つまり、例えばトウガラシは国内で栽培する上では1年草として取り扱っているが、原産地の中南米では “トウガラシの木” が存在するというのと同様であると思われる。

 整理して言えば、原産国では一見草本風の常緑低木であるが、日本で育てると、暖地では葉を付けたままで冬を越して茎が木質化する(気温によっては落葉)が、寒地では自ずと1年草として扱われるということであろう。切花としての利用があるとされ、この場合は1年草として栽培されているということである。 
 
     
    フウセントウワタの茎の部位による外観の違い   
 
    上方の茎
 毛が見られる。
    中間部の茎     下方の茎           根際の様子
 
     
   フウセントウワタの学名の謎   
     
   所属科は従前からの「ガガイモ科」から、近年のAPGⅢで「キョウチクトウ科」とされていること、さらには、属名は「フウセントウワタ属」とする見解と「トウワタ属」とする見解があることは確認できたが、フウセントウワタとされる種の学名Gomphocarpus fruticosus に対応した説明内容について、国内の各種の園芸図鑑と南アフリカ国立生物多様性研究所(SANBI)のWEBサイト(PlantZAfrica.com)の情報の内容が一致しないことに気付いた。

 つまりこういうことである。SANBI が自国に分布するフウセントウワタ属のよく似た2種を写真入りで紹介していて、

 ①Gomphocarpus physocarpus は丸いボール状の果実を付ける。
 ②Gomphocarpus fruticosus は先が次第に細った形の果実を付ける。 

 としている。

 ①は和名はないが、②は国内ではフウセントウワタとしているところである。しかし、国内の各種の園芸図鑑でフウセントウワタに付されている写真は明らかに①の種と思われ、これは取り違えが生じている可能性が高い。

 つまり、丸い果実を付ける種(しゅ)を従前どおりフウセントウワタというのであれば、その学名は Gomphocarpus physocarpus とするのが正しいのではないかと思われる。となると、Gomphocarpus fruticosus は葉がいくぶん細長いとされるから、英語名の narrow-leaf cottonbush を参考とし、仮名として「ホソバトウワタ」とでもすればよいと思われる。

 こうしたなかで、ウィキペディアの日本語版が、(シノニムに関する誤りを犯してはいるが)国内の園芸図鑑における一般的な記述に反して、フウセントウワタの学名をちゃんと Gomphocarpus physocarpus としているのは興味深いことである。

 両種の情報を整理すると以下のとおりである。  
 
     
   表-2 フウセントウワタ属2種の比較   
 
学名 Gomphocarpus fruticosus
(ガガイモ科/キョウチクトウ科・ガガイモ亜科・フウセントウワタ属)
Gomphocarpus physocarpus
(ガガイモ科/キョウチクトウ科・ガガイモ亜科・フウセントウワタ属)
異名 Asclepias fruticosa (トウワタ属とする学名) Asclepias physocarpa (トウワタ属とする学名)
原産地 アフリカ南部 南アフリカ
英語名
PlantZAfrica.com
milkweed(乳草), wild cotton(野綿) balloon milkweed(風船乳草), balloon wild cotton(風船野綿), hairy balls(毛玉), bindweed
英語名
The University of Queensland
arghel, arghel of Syria, balloon cotton, balloon cotton bush, Cape cotton, narrow-leaf cotton bush, duck bush, duckbush, milk weed, milkweed, narrow-leaf cotton bush, narrowleaf cotton bush, narrow-leaf cottonbush, narrowleaf cottonbush, narrow-leaved cotton bush, narrowleaved cotton-bush, swan bush, swan plant, swanplant, wild cotton balloon cotton bush, balloon cotton-bush, balloon cottonbush, balloon gomphocarpus, balloon plant, balloonplant, bladderbush, Cape cotton, cotton bush, cottonbush, gomphocarpus, swan plant, wild cotton
国内図鑑①
原色園芸植物大図鑑
フウセントウワタ
蒴果は径5~10センチで風船状。熟すとはぜて白い毛と黒褐色の種子をだす。
説明内容は Gomphocarpus physocarpus の属性と思われる。
国内図鑑②
園芸植物大事典
フウセントウワタ
果実は球状で、先は尖り、小突起が何筋もつき、突起の先は毛になる。
説明内容は Gomphocarpus physocarpus の属性と思われる。
国内図鑑③
園芸植物図譜
フウセントウワタ
風船のようにふくらんだ果実は、果皮の内外の層の間に空気が入ったものと見ることができ、果皮の外側にあらい剛毛があり、果皮の内面には多数の種子を含んでいる。
説明内容は Gomphocarpus physocarpus の属性と思われる。
ウィキペディア日本語版 掲載なし フウセントウワタ
Gomphocarpus fruticosus はシノニム。←?
(注)Gomphocarpus physocarpusGomphocarpus fruticosus を同一種と見なすのは、明らかに誤りである。
ウィキペディア英語版 (果実に関する記述なし) 袋果は薄緑色の膨れた回転楕円体状である。
(注)日本語版とは異なり、両種については別種として取り扱っている。
A-Z 園芸植物百科事典(翻訳本) フウセントウワタ
英語名:Milk bush
直立落葉小低木。葉は対生、線~披針形、中緑色、長さ5~10センチ。夏の初め、腋生の径5センチの花房に杯形、クリーム白色の長さ7ミリの花が咲き、後に柔らかな刺のあるふくらんだ卵形、銀緑色の長さ8センチの実がなる。高さ1~1.5メートル、幅1メートル。
あくまで、国内の通説として、フウセントウワタの和名を充てているものと理解される。
ゴンフォカルプス・フィソカルプス(和名なし)
英語名:Swan plant
落葉半低木で、しばしば一年草として栽培される。有毛、粘着性(?)の茎に対生ときに互生、幅細の披針形、灰緑色、長さ最大10センチの葉がつく。夏、集散花序、径5センチにクリーム白色または緑がかった白色の径7ミリの花が豊富に咲き、後に柔らかな刺のあるふくらんだ球形から卵形淡緑色の径6センチの実がなる。高さ2メートル、幅60センチ。
(注)「粘着性の茎」とする表現は意味不明。茎はベタついていないから、強度的な粘りがあるということか?
フローラ(翻訳本) 掲載なし (和名なし)
英語名:Balloon cotton bush, Swan plant, Tinder plant
直立した多年生低木で、一年生として育てられることも多い。細葉は長さ約10センチ。クリーム色の花は幅約15ミリで、春に房咲きする。花後には大きく膨らんだ莢が長さ60ミリほどに成長する。装飾的な莢は温室標本としての人気を高める。アフリカーンス人移住者は莢に含まれる繊維を貴重な火口として用いた。
(両種の相違点等)
PlantZAfrica.com
淡色の白みがかった緑色の卵形の果実は刺で覆われ、次第に細くなった先端部があって、まるで小さな白鳥のような形に見える。
原産地以外ではほとんど栽培されない。
花後は柔らかな刺のある大きな球状のふくれた果実がつく。
多くの国に導入されていて、オーストラリア、ハワイ、アメリカ、地中海地域では帰化して雑草になっている。
(両種の相違点等)
The University of Queensland 
果実は端が細くなった卵形で、先端は次第に細くなって、短く尖る。果実の長さは4-6センチ、幅は2-3.5 センチ。葉は細めで、長さは5-12.5センチ、幅は 5-15ミリ。 果実は球形ないしほぼ球形で、先端が急に尖っているか、くぼんだ中央が尖っている。果実の長さは5-7.5センチ。葉の長さは3.5-12センチ、幅は5-16ミリ。
これらの2種はしばしば混在して生育し、交配しやすいことから交雑群が存在する。これらの交雑種は連続的な変異を伴う中間型となるため、しばしば識別が困難となっている。
*WEBページで、両種の果実を並べて比較した写真も紹介している。  
(両種の相違点等)
Australian Weeds Committee
先細りのないボール状の果実がつく。
参考メモ    茎を切ると乳状のラテックスを滲出する。
 家畜に対しては全草有毒である。茎葉、果実は生け花に利用される。葉はかぎたばこや頭痛・結核の治療におけるの鎮静剤として利用される。根部は腹痛や体の痛みの治療に利用される。
(PlantZAfrica.com)
 傷がつくと全草から乳白色のラテックスが滲出し、摂取すると毒性がある。この植物を羊が多く食べると死に至る。 南アフリカでは伝統的な薬として広く利用されている。根部は腹痛に利用左列。葉は乾燥して粉末にしたものが頭痛の嗅剤とされる。乳状のラテックスはイボの治療に使われる。茎は繊維として利用される。新鮮な茎葉をモグラの穴詰めれば抑止材となるとされる。また、本種はアフリカモナーク蝶 African monarch butterfly (Danaus chrysippus orientis) の幼虫の食草でもある。
 膨れた果実は乾燥すると花瓶での持ちがよく、生花やドライフラワーとして生け花に利用される。
(PlantZAfrica.com) 
属名のGomphocarpus はギリシャ語の棍棒(club)を意味するギリシャ語の gomphos と果実(fruit)を意味する karpos に由来する。(PlantZAfrica.com) 
 
     
   ということで、先の畑の植物はフウセントウワタであり、その学名は Gomphocarpus physocarpus として理解しておくことにした。   
     
 4  楽しいフウセントウワタの俗名   
     
   フウセントウワタの別名として「フウセンダマノキ(風船玉の木)」があるが、個性的な果実を始めて見た人であれば、純粋無垢の心で、素直・率直にその印象を表現すれば、まるでキンタマ(金玉)のようであると思うのは、極めて自然な受け止めであろう。このため、俗名として「キンタマソウ」の名があることは大変喜ばしいことである。

 こうした感性は、たぶん世界共通と思われることから、testicle plant (金玉草の意)の語で画像検索すると、画面は多数のフウセントウワタの画像で埋め尽くされてしまった。予想どおりであり、大満足であった。

 折角であるから、ここで提案である。キンタマ(金玉、睾丸)の語は、解剖学的には陰嚢の中の睾丸(玉そのもの)を指しているから、比喩表現としてはやや適確性を欠くため、やはり、玉を内蔵して毛の生えた収納袋全体を指す語の方が好ましいことはいうまでもない。したがって、俗名としては「タマブクロソウ」の方が適切であり、キンタマソウよりはるかに上品で、口にしにくいこともないからベストであると思われる。あるいは、あまりこだわらずに、口にし易い呼称として「フウセンフグリ」の名もよいかも知れない。是非ともこれらの名称が広く普及することを願うものである。 
 
     
  【追記 2015.2】 フワフワのフウセントウワタの綿毛(種髪)の質感  
 
       果実1個分の種髪の展開状況
 果軸を黒のフェルト地に載せて、そっとしておいたところ、むくむくと見事に種髪を展開して、こんもりとした山を作りつつある。
      フウセントウワタの種髪の繊維
 顕微鏡で見たフウセントウワタの種髪の様子で、極細・透明なガラス管のような印象である。 
 
     
 
       豊かに展開した種髪の様子
 艶やかな繊維は極めて魅力的である。種子は風が吹くのを待ち構えているから、写真を撮るときは息を止めていなければならない。 
       ポリ袋に収めた種髪の質感
 ふわふわと舞って逃げ回る種子をやっとポリ袋に収めて、詰め物素材としての質感を確認してみると、掛け布団の中綿の素材として最適な印象である。 
 
     
  <参考:ガガイモ科/キョウチクトウ科ガガイモ亜科の仲間たち>   
     
 
 トウワタ Asclepias curassavica

 南アメリカ原産のトウワタ属の多年草。
 植物園の温室ではお馴染みの鮮やかな色の花をつける植物である。 フウセントウワタの花と形態が似ているが、こちらは上向きで、副花冠に角(ツノ)がある。
 また、こちらは果実が紡錘形となる。
*トウワタの花の観察レポートについてはこちらを参照。
         トウワタの花           トウワタの花
 
     
 
 ガガイモ Metaplexis japonica , Cynanchum rostellatum

 ガガイモ属のつる性多年草。
 フウセントウワタと同じように種子には種髪があって、種子を散布する。
 果実の形態が、フウセントウワタの内側の果皮の形態に似ているが、花は異質な印象である。 

ガガイモ種子の絹毛(種髪)の質感についてはこちらを参照。
 
 ガガイモの花
 
     
 
   
         ガガイモの若い果実
 成熟すれば裂開線でパックリ開く。 
         ガガイモ果実内の成熟種子
  写真左の果実を放置しておいたところ、種子が成熟したようである。手前側の果皮を剥がした状態である。
   
   
 ガガイモの種髪をつけた種子 1 ガガイモの種髪をつけた種子 2(部分) 
   
   
     ガガイモの若い果実の横断面 1
 ガガイモの成熟果実では、果皮が薄くなっているが、若い果実を見ると、フウセントウワタほどの厚さはないが、果皮が中空のマット状の構造になっている。
       ガガイモの若い果実の横断面 2
 果皮の裂開線で無理やり開いた状態である。淡黄色の部分が若い種子で、その内側は種髪の集合体で、白色の中心部は果軸である。