学名 |
Gomphocarpus fruticosus
(ガガイモ科/キョウチクトウ科・ガガイモ亜科・フウセントウワタ属) |
Gomphocarpus physocarpus
(ガガイモ科/キョウチクトウ科・ガガイモ亜科・フウセントウワタ属) |
異名 |
Asclepias fruticosa (トウワタ属とする学名) |
Asclepias physocarpa (トウワタ属とする学名) |
原産地 |
アフリカ南部 |
南アフリカ |
英語名 PlantZAfrica.com |
milkweed(乳草), wild cotton(野綿) |
balloon milkweed(風船乳草), balloon wild cotton(風船野綿), hairy balls(毛玉), bindweed |
英語名 The University of Queensland |
arghel, arghel of Syria, balloon cotton, balloon cotton bush, Cape cotton,
narrow-leaf cotton bush, duck bush, duckbush, milk weed, milkweed, narrow-leaf cotton bush, narrowleaf cotton bush, narrow-leaf cottonbush, narrowleaf cottonbush, narrow-leaved cotton bush, narrowleaved cotton-bush, swan bush, swan plant, swanplant, wild cotton |
balloon cotton bush, balloon cotton-bush, balloon cottonbush, balloon gomphocarpus, balloon
plant, balloonplant, bladderbush, Cape cotton, cotton bush, cottonbush,
gomphocarpus, swan plant, wild cotton |
国内図鑑①
原色園芸植物大図鑑 |
フウセントウワタ
蒴果は径5~10センチで風船状。熟すとはぜて白い毛と黒褐色の種子をだす。
*説明内容は Gomphocarpus physocarpus の属性と思われる。 |
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国内図鑑②
園芸植物大事典 |
フウセントウワタ
果実は球状で、先は尖り、小突起が何筋もつき、突起の先は毛になる。
*説明内容は Gomphocarpus physocarpus の属性と思われる。 |
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国内図鑑③
園芸植物図譜 |
フウセントウワタ
風船のようにふくらんだ果実は、果皮の内外の層の間に空気が入ったものと見ることができ、果皮の外側にあらい剛毛があり、果皮の内面には多数の種子を含んでいる。
*説明内容は Gomphocarpus physocarpus の属性と思われる。 |
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ウィキペディア日本語版 |
掲載なし |
フウセントウワタ
Gomphocarpus fruticosus はシノニム。←?
(注)Gomphocarpus physocarpus と Gomphocarpus fruticosus を同一種と見なすのは、明らかに誤りである。 |
ウィキペディア英語版 |
(果実に関する記述なし) |
袋果は薄緑色の膨れた回転楕円体状である。
(注)日本語版とは異なり、両種については別種として取り扱っている。 |
A-Z 園芸植物百科事典(翻訳本) |
フウセントウワタ 英語名:Milk bush
直立落葉小低木。葉は対生、線~披針形、中緑色、長さ5~10センチ。夏の初め、腋生の径5センチの花房に杯形、クリーム白色の長さ7ミリの花が咲き、後に柔らかな刺のあるふくらんだ卵形、銀緑色の長さ8センチの実がなる。高さ1~1.5メートル、幅1メートル。
*あくまで、国内の通説として、フウセントウワタの和名を充てているものと理解される。 |
ゴンフォカルプス・フィソカルプス(和名なし) 英語名:Swan plant
落葉半低木で、しばしば一年草として栽培される。有毛、粘着性(?)の茎に対生ときに互生、幅細の披針形、灰緑色、長さ最大10センチの葉がつく。夏、集散花序、径5センチにクリーム白色または緑がかった白色の径7ミリの花が豊富に咲き、後に柔らかな刺のあるふくらんだ球形から卵形淡緑色の径6センチの実がなる。高さ2メートル、幅60センチ。
(注)「粘着性の茎」とする表現は意味不明。茎はベタついていないから、強度的な粘りがあるということか? |
フローラ(翻訳本) |
掲載なし |
(和名なし) 英語名:Balloon cotton bush, Swan plant, Tinder plant
直立した多年生低木で、一年生として育てられることも多い。細葉は長さ約10センチ。クリーム色の花は幅約15ミリで、春に房咲きする。花後には大きく膨らんだ莢が長さ60ミリほどに成長する。装飾的な莢は温室標本としての人気を高める。アフリカーンス人移住者は莢に含まれる繊維を貴重な火口として用いた。 |
(両種の相違点等)
PlantZAfrica.com |
淡色の白みがかった緑色の卵形の果実は刺で覆われ、次第に細くなった先端部があって、まるで小さな白鳥のような形に見える。 原産地以外ではほとんど栽培されない。 |
花後は柔らかな刺のある大きな球状のふくれた果実がつく。 多くの国に導入されていて、オーストラリア、ハワイ、アメリカ、地中海地域では帰化して雑草になっている。 |
(両種の相違点等)
The University of Queensland |
果実は端が細くなった卵形で、先端は次第に細くなって、短く尖る。果実の長さは4-6センチ、幅は2-3.5 センチ。葉は細めで、長さは5-12.5センチ、幅は 5-15ミリ。 |
果実は球形ないしほぼ球形で、先端が急に尖っているか、くぼんだ中央が尖っている。果実の長さは5-7.5センチ。葉の長さは3.5-12センチ、幅は5-16ミリ。 |
これらの2種はしばしば混在して生育し、交配しやすいことから交雑群が存在する。これらの交雑種は連続的な変異を伴う中間型となるため、しばしば識別が困難となっている。
*WEBページで、両種の果実を並べて比較した写真も紹介している。 |
(両種の相違点等)
Australian Weeds Committee |
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先細りのないボール状の果実がつく。 |
参考メモ |
茎を切ると乳状のラテックスを滲出する。
家畜に対しては全草有毒である。茎葉、果実は生け花に利用される。葉はかぎたばこや頭痛・結核の治療におけるの鎮静剤として利用される。根部は腹痛や体の痛みの治療に利用される。
(PlantZAfrica.com) |
傷がつくと全草から乳白色のラテックスが滲出し、摂取すると毒性がある。この植物を羊が多く食べると死に至る。 南アフリカでは伝統的な薬として広く利用されている。根部は腹痛に利用左列。葉は乾燥して粉末にしたものが頭痛の嗅剤とされる。乳状のラテックスはイボの治療に使われる。茎は繊維として利用される。新鮮な茎葉をモグラの穴詰めれば抑止材となるとされる。また、本種はアフリカモナーク蝶 African monarch butterfly (Danaus chrysippus orientis) の幼虫の食草でもある。
膨れた果実は乾燥すると花瓶での持ちがよく、生花やドライフラワーとして生け花に利用される。
(PlantZAfrica.com) |
属名のGomphocarpus はギリシャ語の棍棒(club)を意味するギリシャ語の gomphos と果実(fruit)を意味する karpos に由来する。(PlantZAfrica.com) |