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薪を運ぶ人
わかる人は表題ですぐにぴんと来るはずで、かつては何処の学校にも何の違和感もなく普通に存在した二宮尊徳(幼名 二宮金次郎)さんである。勤勉な日本人の象徴、鏡としての存在である。日本が諸外国並みの力を付けるためには何よりも教育が鍵を握っていることを明確に理解していたことを物語る像である。
当初は一般に銅像であったとされるが、戦時中の金属供出によって石像等に変えられたものが多かったという。現在、国内に一体何体残存するのか知りたいところであるが、情報がない。 |
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二宮金次郎像 1
東京都港区鞆絵小学校跡
廃校にたたずむ金次郎さんである。同小学校は日本初の文部省認可小とされたが、1991年に廃校、2009年に取り壊しとなった模様である。金次郎さんは・・・ |
二宮金次郎像 2
浜松市瀑布山不動寺
石像のようであるが、なぜ不動さんに金次郎さんなのか? ひょっとして、廃校から引き取ったものか? |
二宮金次郎像 3
八重洲ブックセンター
金色の金次郎さんは他にはないと思われ、本人はちょっと照れくさそうである。 |
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これは言うまでもなく柴を刈った後にこれを運んでいる姿である。むかしむかしのおじいさんたちにとっても、山へ柴刈りに行くのは、日常の仕事であった。
なお、像の基本的なスタイルは共通しているが、身に付けているものに若干の相違が見られる。 |
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<参考>
二宮金次郎の図像の成立過程に関しては、「日本人の肖像 二宮金次郎(岩井茂樹 平成22年2月10日 角川学芸出版)に詳しく論じられていて、薪を背負い読書しながら歩く姿は、江戸期に狩野派が中国の朱買臣の図像を取り入れたものであり、さらに幸田露伴が著作「二宮尊徳翁」の口絵で、朱買臣の図像と苦学する金次郎の姿を結びつけたとしている。
右の写真は、幸田露伴「二宮尊徳翁」の口絵である。 |
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元祖 二宮金次郎の図 |
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丸太を運ぶ人
別項(参照)で紹介した写真の再掲である。これだけのものを背負ったら、とても本など読むことはできないであろう。こうした風景はかつては各地で見られたもののようである。日本人のほとんどは豊かな生活とはほど遠い条件にあったが、みんな働き者であった。 |
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丸太を運ぶ人 1
坑木運搬の婦人達(昭和16年頃) (「歴史写真集 みかさ」(北海道三笠市立博物館発行)) |
丸太を運ぶ人 2
新潟県相川町岩谷口(現佐渡市)
昭和29年9月 撮影:中俣正義氏
(写真ものがたり 昭和の暮らし3 漁村と島:社団法人 農山漁村文化協会) |
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母を運ぶ人 |
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これもしばしば見かける彫像で、「孝子の像」の名がある。スピードを競う小型船舶が大好きな人は、しかるべき場所でおなじみと思われる。写真はいずれも都内のそれらにゆかりのある場所で見られるものである。果たして、日本全国に何体あるのか是非知りたいものであるが、今のところ正確な情報を得ていない。
写真の像には「笹川会長59歳の時82歳の母を背おい 785段の石段を登って お宮参り」とある。金刀比羅宮の参道の石段は合わせて1,368段あって、「785段」は御本宮までの行程である。驚くべき健脚ぶりである。
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孝子の像 |
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彫像の主役はもちろん元日本船舶振興会(現日本財団)会長の故笹川良一氏である。 台座には「母背負い宮のきざはし かぞえても かぞえつくせぬ 母の恩愛」とする氏の詠んだ歌が刻まれている。82歳の母を背負い金比羅参りをしたのだそうだ。なぜか本丸の日本財団の前には設置されていない模様であるが、都内では港区の笹川記念館、同区の日本消防会館前にそれぞれ1基、お台場近くの品川区の船の科学館には2基設置されているのを確認した。その他日本各地の競艇場、B&G海洋センターにも設置されいるという。状況が厳しくなった二宮金次郎に比べると、圧倒的に恵まれた環境に置かれている。 |
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提言: スポーツジム(スポーツクラブ)はミニ発電所として貢献すべきである!!
都会のビルの一角で、日々ワン・ツーのかけ声が響き渡り、ピョンピョン跳ね回る人、鉄の塊をただ上げ下げしている人、動かない自転車のペダルをひたすらこいでいる人など、生物の生命維持あるいは生産活動とは全く無関係の空虚な筋肉運動をしている人々の風景を普通に見ることが出来る。これらを見ていて、膨大なエネルギーが全くの無駄になっていることが前から気になっていた。東京電力の件を別にしても、この有り余っているエネルギーを有効に活用することを真剣に考えるべきではないか。こうした運動をすべて電力に変換すれば、一定の貢献が出来るはずである。ワン・ツーのかけ声が人力発電による貢献の象徴となりうるのである。ただ、発電の効率を考えると、出来れば極力回転運動が望ましいのかもしれない。是非とも真剣に考えて頂きたい。 |
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