禁煙のススメ

続・樹の散歩道

　　「簡単な禁煙」のスゝメ（ススメ）　〝究極のタバコのやめ方〟

　タバコをやめたくてもやめられない人が多くいるようで、禁煙支援が医療とは別に収益事業の対象となって久しい。タバコに金を使っていた人が禁煙を志す場合は、今度は禁煙のための製品に金を使うという展開となっている中で、先般は不幸なことにも複数の電子たばこに発がん性物質が確認されたことが報じられていた。全くの他人事ながら、気の毒としかいいようがない。また、こんなことで振り回されるとは情けないことである。なぜなら、禁煙などに1円も要しないからである。経験に即して言えば、その方法は極めて簡単で、自らの理性をちゃんと働かせるだけでよい。これで即禁煙ができる。　【２０１４．１２】　


タバコの葉の様子　１	タバコの葉の様子　２


タバコの花（ピンク花）	タバコの花（白花）

　タバコ Nicotiana tabacum 　（ナス科タバコ属の多年草）は、　南アメリカのボリビア南部からアルゼンチン北部にかけてのアンデス山脈東側の地帯が栽培タバコの発生の地と推定されている。（世界大百科事典）
　自らを守るために殺虫剤にも利用されたニコチンを含有する。ピンク色や白色の花は美しい。原産地で住民が儀式に使う程度のことであれば問題はないが、安易に世界で栽培されるところとなり、人の体を蝕む〝悪魔の植物〟と化してしまった。

　確実な禁煙の手順は以下の3点を認識するだけである。

１	喫煙は自らの健康を確実に損なうものであることが医学的に明らかになっていること。
２	喫煙は、非喫煙者に対して始終重大な迷惑をかけていること。すなわち、喫煙は他人に対して常時害毒を垂れ流しておきながら平然としている、極めて問題の多い行動であること。
３	上記１，２の明らかな弊害があるにもかかわらず、こんなものに節操なく惰性で相当額の金を支出することは、全く愚かな行為であること。

　以上のことを理性を持って十分にかみしめれば、喫煙など直ちにやめるしかないと固く決意できるはずである。

　タバコが嗜好品であるとか何とかは、非喫煙者にとってはどうでもいいことであるが、信念と固い決意をもって喫煙をしたいのであれば、社会的な負担が一切生じることがない前提で、喫煙者だけのコスト負担で完全に隔離された環境を構築し、一切人に迷惑をかけないことを実践すべきであろう。したがって、喫煙がまだ規制されていない環境にあって、他の人が存在する場合は、ビニール袋を被ってキッチリ首部分で縛り、煙が決して外に漏れないような条件の下で喫煙願いたい。腹が立つのは、しばしば穏やかな公園内にまで拠点的に醜悪で嫌悪感を催す喫煙コーナーが未だに設置されていることで、多くの市民が迷惑を被っていることは重大な問題である。

　なお、こうした喫煙者を雇用する立場では、それにふさわしい明確な給与の減額措置を伴う給与体系を厳正に適用すべきであろう。

　もし、喫煙が自分にとって創造的な仕事をする上で不可欠で、喫煙のおかげで社会貢献ができていると勝手に信じている者がいて、どうしてものびのびと喫煙したいということであれば、離島を購入して居住願いたい。

　ついでながら、ガムも外来の悪習が定着してしまった同様の不幸な事例で、残念でならない。だらしなくガムを噛む行為も迷惑で、このために日本全国の舗装面が見苦しく汚されている事実を再認識すべきであり、マナーを期待するのは誤りであることは実態が証明している。即刻この世から抹殺すべき製品である。

　タバコは売り上げや税金が安定財源となるため、国家が自ら公企業を通じて独占的に管理してきた不幸な歴史があり、現在でも労せずして安定した税収を得ている。そもそも、国民の健康に明らかに有害なものを、国家が野放しにしている上に、これを利用していること自体に重大な問題がある。国内のタバコの警告文がひどく腰が引けているのも、税収の減少を避けたいからである。タバコはじわじわと確実に国民の健康を蝕んでおり、本来的にはタバコは国家の責任においてこの世から完全に駆逐すべきものであることは明らかである。

　悪魔のタバコを利用した集金システムは、間違いなく国民をないがしろにしたシステムであるが、実は、宝くじにしても同様である。日本の宝くじはウン億円を連呼する派手なCMで庶民を惑わせ、全国津々浦々の貧乏人から（予定していた）金を定期的に吸い上げる（巻き上げる）ためのかなり筋の悪い集金システムで、胴元の取り分があまりにも多いため、これをよく知る冷めた宝売り場のおばちゃん達は、決して買わないと思われる。もちろん、宝くじのCMに登場している連中は貧乏人ではないし、その馬鹿馬鹿しさも承知しているであろうから、買うわけがない。つまり、宝くじも間違いなく国が描いたシナリオにしたがって庶民を小馬鹿にし、あざ笑うようなシステムとなっている点で同様であり、還元率を大幅に高めない限り、強欲でダーティーなイメージがつきまとう恥ずべき制度、極悪集金システムとなっている。