というのは冗談で、本当を言うと、色は素直に美しいと感じたが、別項でも採り上げた石クラゲ(参照)の親戚と思わせるような不気味な印象で、謎のぶよぶよ生命体の再来を思わせる風情である。しかし、白い器に盛り、それだけを見たら、間違いなく思わず舌なめずりしたくなる高級デザートと化すであろう。で、本当にやってみた。
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輝く色彩と、みずみずしいぷるぷる感!!
この写真を見て生唾の出ない人はいないであろう。 |
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試みとして、以下のとおり、印象が似たものとしてみかんゼリーとマンゴープリンで挟み撃ちにしてみた。しかし、ぷるぷる君は一向に動じることなく、余裕綽々で、その魅力では全く引けを取らなかった。 |
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さて、このぷるぷる君の素性であるが、アカキクラゲ科のアカキクラゲは針葉樹に付くというから対象外で、シロキクラゲ科のコガネニカワタケは広葉樹に付くというが、色も形態も違うような・・・今ひとつ自信が持てない。図鑑の写真の印象では,アカキクラゲそのものであるが、実際に付いていたのはクヌギやクリであったから、やはり違うのであろう。また、名前の確認とあわせて美味しい食べ方も知りたいが、絞り込みができないと調べるにも支障がある。特に香りはなく、多分毒はないであろうが、ほとんど水であるから味もなく、固有の食感だけなのかもしれない。
先に採り上げた石クラゲ(イシクラゲ)の場合は食用になることを知ったが、こちらのぷるぷる君は乾燥すると、体積はほとんどゼロとなり、わずかに膠質のカスを残すだけであるから、乾燥利用は考えられない。となると、ゼリーそのものの味が問題となるが、残念ながら試食する勇気は全くないため、どなたかのレポートに期待したい。
石クラゲの膨張率も恐るべきものであったが、こちらはそれ以上かも知れない。雨上がり直後に採取したものを乾燥し、再び水分を与えたところ、しっかり復元するのを確認した。恐るべき生命体である。 |
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クヌギの枝に付着した状態。点状に存在する形態も見られた。
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採取して室内で乾燥した状態。カスが付いているとしか見えないため、この状態では存在を認知できない。 |
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水を与えてやると、再び膨潤して元どおりの姿となった。 |
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具体的な講釈は困難であるため、とりあえずは、顕微鏡写真を添えて、同定のための資料として残すことにして、本件は捜査を終了することとしたい。 |
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