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かわいいタネ |
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フウセンカズラの種子 1 |
フウセンカズラの種子 2 |
フウセンカズラの種子 3 |
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そのタネには、写真を見てのとおり、是非ともかわいい顔を書き入れてくださいと言わんばかりの模様があって、ついつい調子に乗って、下手な顔を描いてしまった次第である。次第にエスカレートしてきたので、3兄弟までとした。
このタネはあるイベント会場で、NGOのおばちゃんからもらって目にしたもので、こうして、フウセンカズラの種子をまじまじと見るのは初めてのことであった。植物や動物の多様な形態、色彩、模様についてはいずれも何らかの必然性があると信じているが、これも何とも不思議な模様である。絵のセンスがあれば、お猿の顔の方がぴったりだったかもしれない。 |
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フウセンカズラの種子の素顔
これが本当の素顔で、のっぺらぼうであるが、このままでも間違いなくかわいい。直径は5ミリほどである。 |
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フウセンカズラの若い果実
北アメリカ原産のムクロジ科フウセンカズラ属つる性植物で、果実の形が風船のようになって面白いため、観賞用として栽培されている。Cardiospermum halicacabum |
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日本植物生理学会のホームページには、このお猿の顔のような白い部分について、質問コーナーで以下のような説明をしている。 |
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「白いハートの部分は臍(へそ)といいます。種子が発達するとき、胚珠が心皮の胎座と呼ばれる部分にくっついていますが、その跡です。赤ちゃんが臍の緒で母体と繋がって栄養を貰っていたのと同様に胚珠も胎座を通して母体から種子形成に必要な栄養分をもらっていたのです。ハートの形には意味はありません。」
【日本植物生理学会・勝見允行(JSPPサイエンスアドバイザー)】 |
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へそといえば、トチノキの種子の下半分の白い部分も「へそ」と呼んでいる。ただ、「ハートの形には意味はありません。」というのは少々残念で、こじつけでもいいから、何か講釈が欲しいものである。 |
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【追記 2018.10】 フウセンカズラの果実と種子の追加写真 |
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フウセンカズラの若い果実
果皮の先端部を除いたもの。 |
フウセンカズラの若い種子
緑と白の対比も美しい。 |
フウセンカズラの成熟果実 |
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フウセンカズラの成熟果実
果皮の先端を除いたもの。 |
種子の着生部分
果皮の上部を除いたもので、種子のへそ部分が貼り付いている。 |
ハート模様の着生部分
付着していた部分(胎座)が同じハート形である。言わばハート形の胎盤である。 |
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【追記 2018.11】 フウセンカズラの芽生えの様子 |
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フウセンカズラの芽生え1 |
フウセンカズラの芽生え2 |
フウセンカズラの芽生え3 |
フウセンカズラの芽生え4 |
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お辞儀をした状態で子葉(双葉)を見せる。種皮を土中に脱ぎ捨てる場合と、子葉の先に種皮をつけたままで持ち上げる場合がある。本葉は子葉を展開する前に伸び出ていて、芽生えの2日後には展開した。
(以上は11月上旬の室内での様子である。) |
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ついでながら、どうしても顔を見てほしいという葉痕たちがいるので、以下に紹介する。 |
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面白い葉痕 |
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樹木の葉痕もそれぞれに個性があって、特にその維管束痕が表情を豊かにしている。 |
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オニグルミの葉痕 1
ほとんど子羊メーメーちゃん状態である。毛もある。オニグルミの葉痕は多様性があって面白い。 |
オニグルミの葉痕 2
これも赤ちゃんで顔ある。 |
オニグルミの葉痕 3
こちらは穏やかなお母さん。 |
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オニグルミの葉痕 4
まるで描いたような表情である。 |
オニグルミの葉痕 5
これも決して手は加えていない。 |
カシグルミの葉痕
やや怪しい雰囲気がある。 |
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ニワウルシの葉痕
たまたまクマ君のようである。 |
キハダの葉痕
民族博物館で見る異国のお面のようである。 |
ムクロジの葉痕
少々眠そうな・・・・・ |
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アジサイの葉痕
これも昔から親しまれてきた葉痕で、キツネ顔風である。 |
怒りの葉痕
(タラノキの葉痕)
葉痕を取り巻く刺が見事である。 |
おしゃれな葉痕
(トチノキの葉痕)
楯のデザインのようでもある。 |
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フジの葉痕 1
ふくよかなお化粧をしたような顔である。 |
フジの葉痕 2 |
サワグルミの葉痕
やはりクルミ科は面白葉痕の王者である。 |
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*美しいタネや実の姿はこちらを参照 |
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