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樹の散歩道
   栗物語8 栗納豆作りに再度挑戦する


 以前、栗納豆作りに挑戦したものの、満足できるものには程遠かったことから、再度挑戦することにした。大量の栗を扱うと体力を消耗し、失敗したときの落胆も大きいため、量を抑え気味にして栗剥きに取りかかった。【2010.10】


  前回の作品(参照)は色調が美しい黄色に仕上がらず、冷蔵庫で水分を飛ばすと、変に硬くなって食感もよくなかったことから、理屈は何もわからないが、少々やり方を変えてみることにした。

 結果を先に述べると、やや割れが生じてしまったが、色合いと食感は前回よりも遙かに出来がよいものとなった。なぜなのかはさっぱりわからない。
 おおよその手順は次のとおりである。
@  使用した栗は栽培種の早生種。鬼皮を柔らかくするため、栗を熱湯にしばらく漬ける。
A  鬼皮剥き。この時点で、多くの実の子葉が二つに分離してしまった。
B  クエン酸を溶かした水で短時間ゆでる。クエン酸は変色を防ぎ、えぐみを減らす効果があるそうである。
C  2時間ほど水にさらす。
D  水にグラニュー糖、料理酒を投入し、栗を弱火で1時間ほど煮る。不織布の落とし蓋を使用。前回は上白糖を使ったが、今回はグラニュー糖に切り替えた。
E  栗を取り出し、蜜を切ってグラニュー糖をまぶし、冷蔵庫で水分を飛ばす。
 小割れを避ける技術は謎であるが、概ね満足できる水準のものとなった。