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ヨツモンホソチャタテの孵化 |
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見慣れた卵から見慣れたお馴染みのヨツモンホソチャタテが孵化したのを確認した。 |
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ヨツモンホソチャタテの卵 1
0.5ミリ弱ほどの小さな卵で、光の加減により虹色に輝く。 |
ヨツモンホソチャタテの卵 2
孵化が始まった状態で、脱出に利用される黒い筋状の破卵器が透けて見える。 |
ヨツモンホソチャタテの卵 3
全員卵から脱出した状態で、空気の抜けた薄手のビニールボールのようで、破卵器が残されている。 |
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かわいいヨツモンホソチャタテの幼虫 1
つぶらな瞳(複眼)で知られる幼虫である。 |
かわいいヨツモンホソチャタテの幼虫 2
チャタテムシ類は一般に菌類を食べるという。 |
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チャタテムシはコナジラミやアブラムシ、カイガラムシなどの甘露に起因するすす病などの菌類を好むとされるが、グミ類ではすす病に冒されたものは目にしないから、なぜツルグミの葉裏に産卵したのかは謎である。
★ ゲッケイジュの葉裏で見られたヨツモンホソチャタテの卵の孵化風景はこちらを参照 |
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チャタテムシの卵から別物が羽化!! |
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当初はヨツモンホソチャタテの卵と違いがないことを確認していたが、様子を見ていると、その半透明の卵が次第に暗色となってきて、どうも様子が違うことに気づいた。やがて卵の殻を雑に食い破って丸い穴を開け、翅のある昆虫が羽化していた。
体長は卵の大きさとほぼ同長の0.5ミリ弱ほどしかなく、うっかりすると見落とすほどである。肉眼では捉えようがなく、拡大してよく見ると、コバチ風の体型であったが、翅の様子が何とも風変わりで、翅の縁にはフサフサと毛が生えているのを確認した。卵からいきなり成虫が出現するということは、寄生蜂であることは明らかである。素人なりに調べた範囲では、膜翅目(ハチ目)の寄生蜂であるホソハネコバチ科(ホソハネヤドリコチ科)の一種であろうとの結論に至った。 |
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ヨツモンホソチャタテと思われる卵 1
これだけを見ればただのチャタテムシの卵である。 |
ヨツモンホソチャタテと思われる卵 1
半透明の卵が次第に暗色となってきている。中の乗っ取り犯の体色が反映しているようである。 |
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ヨツモンホソチャタテと思われる卵 3
寄生蜂の羽化が始まった時期で、卵の殻には食い破った状態の丸い穴が開いている。殻はぺちゃんこにはならす、特定のチャタテムシが持つ破卵器の存在も確認できない。 |
ホソハネコバチ科の寄生蜂 1
卵が付着した葉を採取して観察したことで、この姿を見ることができたが、あまりにも小さくて、屋外で認知・観察することはほとんど不可能と思われる。 |
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ホソハネコバチ科の寄生蜂 2
翅の縁に沿って長い毛(総毛)が生えていて、飛翔にどんな影響・効果があるのかはさっぱりわからない。 |
ホソハネコバチ科の寄生蜂 3
翅の表面は光の加減で虹色に輝く。 |
ホソハネコバチ科の寄生蜂 4
腹側の様子である。 |
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寄生蜂であるホソハネコバチ類はチャタテムシの卵に寄生する(卵の中に卵を産む)ことが知られている。
ホソハネコバチ科は昆虫の中で最小クラスの存在として知られていて、すべてが卵寄生蜂とされる。
昆虫の世界もなかなか厳しいものである。 |
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