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木あそび
 
  自作納豆箸 VS 納豆攪拌具
             


 自作の納豆箸は先に紹介したので、ここでは「なっとうの友」と名付けられた小道具(納豆攪拌具)をまずは紹介した上で、性能試験をする。【2007.7】 


 
 これだけを見たら何ともミステリアスな製品である。
 上の写真の裏面。


概要

 この製品は、パッケージあるとおり、手早く混ぜられることを売りにしている。
全長約17センチ。ポリプロピレン製で、短い箸の上半分が合着したような形態である。両面の形態が少々違っている。持ち手の部分の片面がえぐれているのは、これで特に持ち易くなるわけではないので、単に原料コストの抑制→価格抑制につながっているだけのことであろう。攪拌部は特に太いというわけではないが、全身にぶつぶつがある。まるで、飯のくっつかない杓文字の表面模様のようである。これについては、次のような商品説明がある。

 「棒の表面の小さな突起が空気を取り込みながら混ぜ合わせるので、まろやかでこしのある糸を作り出します。」

 とのことである。
 また、先端部の片面が少しえぐれており、これについては次の説明がある。

 「棒の先のへこみで、お好みの量をご飯によそることもできます。」

 とある。

使用感

@  納豆の攪拌という目的に特化した製品であるが、こねスピードにおいて驚異的なまでの性能は確認できなかった。スピードは我が自作納豆箸を上回るということはない。
A  持ち手がやや薄いため、げんこつ握りをするには細いし、親指を凹みに当てて持つのではお上品で力が入らない。持ち手の凹みがない方が手に馴染むように思われる。
B  ぶつぶつの効果は確認できない。これよりも、先端部をもう少し太くした方が効果が勝るのではないだろうか。また、ぶつぶつのせいで、少々洗いにくい。もちろん、納豆のヌルヌルはお湯を使えば簡単に洗い流せることは承知しているが。

 以上のことから、自作の納豆箸の方が、機能性において少々上回ることを確認した。ただし、無骨な我が納豆箸に比べると、この製品の方が少しだけおしゃれに見える。

 納豆を楽しむための小物はいろいろあればにぎやかでいい。この製品もこのかたちに行き着くまでには、小さな作業場でそれこそ納豆まみれになっての格闘があったものと想像する。あの手、この手のアイディア、実験、試行錯誤を経た更なる新製品を期待したい。