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刃物あそび
  ミニナイフをキーホルダーに       



 かつては肥後守が青少年の日常の道具であったとよく言われる。別の言い方をすれば、これが最も安価で、薄くかさばらない、普段使いの軽便ナイフであったということと、毎日がアウトドア状態であったということなのかもしれない。

 しかし、今時、普段ナイフをポケットに入れて持ち歩いている人の姿は想像できない。それほどの使用頻度があるとは考えられないからである。そうはいいつつも、あれば何かと便利であるのも事実である。そこでミニナイフの登場となる。キーホルダーに付けておけば随分役に立つ。できれば、ハサミ付きがよろしい。服からちょろり出た糸も気持ちよく切れる。菓子袋の封を切るにも具合がいい。
 
 
写真はおなじみのビクトリノックスクラシックハンドル部58ミリ。ミニでもブレードのほか、マイナストライバー(小)、ピンセット(毛抜き)、楊枝、、爪ヤスリ付き。大手の強みでピンセットと楊枝はスペアの購入も可能である。









 次の写真もハサミ付きで、さらに小さいタイプである。刃物の専門店で、もれよりさらに小さいものがないか聞いたところ、残念ながらもう作り手がいなくて、このシリーズ自体もないとのことであった。ハンドル部44ミリ。




 上の写真のナイフと同じメーカーの製品で、ハサミはないがさらに小振りとなり、ハンドル部は30ミリ。厚さも2.5ミリ程で、キーホルダーに付けても全くじゃまにならない。 


 港区田町の「尚秀刃物店」が店終いすることとなり、閉店セールで購入したもの。上に掲げたナイフと同じシリーズのようである。面白いデザインで折り込み式の西洋カミソリのかたちを模している。この構造からバネ機構は内蔵していないが、折り込むと少し抵抗があり、また吊した状態では刃が露出する心配はない。ハンドル部は25ミリ。 【2007】




 小さくておしゃれなナイフとして、こんなものもある。

 トルコ石(ターコイズ)のハンドルのナイフは、ペンダントにもなるタイプである。リング部を除くハンドル部は27ミリ。ハンドルの材質はほかに、白蝶貝、黒蝶貝、アワビ、マラカイトがある。現在でも販売されている。【2005】

 ここまで小さいと、キーホルダーに付けても、全くじゃまになら“ない。
 


 これはフリーマーケットで購入したもので、ハンドル部はビクトリノックスのクラシックとほぼ同じ長さの57ミリほどであるが、ハンドル部の材質はプラスチックではなくてアルミ製となっている。特徴はその薄さで、ジャスト4ミリ厚とクラシック(8.5ミリ厚)の2分の1以下である。下に開いたブレードに見えるものは、裏側がヤスリとなっている。ビクトリノックスの製品で、刃の基部には
VICTORINOX”の刻印と“VICTORIA”の刻印があるが、後者は意味不明。現在販売されていないようで、素性はよくわからない。【2007】