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街の鉄蓋
  都会の道路はマンホールの蓋や小蓋だらけだ!
  その3 電気の鉄蓋


 電気の供給は地域独占の体制で推移したことから、傲慢と無神経と放漫が同居して腐り切った東京電力の退屈なマンホールの鉄蓋が見られるのみで、ときめく要素がないが、ざっと見た範囲のものを並べてみる。その他で多く目にするのは、歩道で見られる「電」の文字の入った鉄蓋である。街路灯等の電気設備を管理するためのハンドホールの鉄蓋(以下「電気鉄蓋」と呼ぶことにする。)と思われ、多くのメーカーのものが見られるものの、これも実に事務的で少々退屈な存在であるが、認識を深めるための基礎シリーズとして並べてみることにする。 【2021.4】


  <東京電力の鉄蓋>   
   
   東京電力の鉄蓋は、下水道局の鉄蓋が歩道の側に多く設置されているのに対して、そのほとんどが車道に堂々と設置されている。蓋の径は総じて下水道の鉄蓋より大きいから、相当のデブであっても入坑は容易であろう。   
     
 
   東京電力旧社章鉄蓋 
 現在でもよく目にする波型模様の古い鉄蓋である。シンボルマークは「カミナリ+T」とされる。
  東京電力旧社章鉄蓋(シンボルマーク) 
 ゴロビカドンの稲妻のイメージが採用されているのは、古い時代を感じさせる。
   
   東京電力旧社章鉄蓋 
 この鉄蓋では稲妻がかなり大きめである。
    東京電力旧社章鉄蓋 
 この鉄蓋ではTの文字が太い完全な円と縦棒に変形している。マークの鋳出はかなりテキトーである。
   
   東京電力旧社章鉄蓋 
 これもしばしば見かける蜘蛛の巣模様の鉄蓋である。なぜガス抜きの穴があるのかは不明である。
    東京電力旧社章鉄蓋 
 2枚構成の鉄蓋で、個々の小蓋は2個の把手付きである。菱目の古典的な模様である。
   
   
    東京電力旧社章角型鉄蓋 
 プレートに「水噴霧防災装置 消防隊送水口」とある。東京電力株式会社としっかり表記している。地下のトンネルや駐車場等を対象とした消火装置らしい。2個の把手付きの鉄蓋である。時にプレートが剥がれたものも見る。
  東京電力角型5連鉄蓋 
 個々の小蓋は長方形で、2個の把手付きである。 
 堂々たる大きな鉄蓋である。
   
  東京電力角型3連鉄蓋
 中央の長方形の小蓋を左右の方形の小蓋が挟んだ構成である。  
     東京電力鉄蓋 
 現在最もよく目にする標準的な鉄蓋である。 
   
  東京電力鉄蓋(シンボルマーク) 
 この社章に関しては身の毛もよだつ怖い話がある。
 ウランの核分裂反応のイメージでアルファベット表記の「T」の文字を形成しているという 話が定着していて、会社も決して否定していなかったようである。東電の見学施設の福島県大熊町のサービスホールの建物の形態もウランの核分裂を象徴していたという。
   東京電力コンクリート蓋 
 まれにコンクリート製の蓋を目にする。
   
   東京電力グレーチング蓋 
 地下鉄の換気口のような印象で、雨、浸水対策がどうなっているのかはさっぱりわからない。
  東京電力グレーチング蓋(シンボルマーク)
 地味な仕上がりのシンボルマークをくっつけてある。 
   
    東京電力小型鉄蓋
 よく目にするニムラの石積み模様の汎用品の中央にシンボルマークを入れた仕様である。
    東京電力化粧鉄蓋
 タイル貼りの化鉄粧蓋である。普通は周りの舗装材に合わせるが、これは周りとは全く異質である。 
   
    東京電力化粧鉄蓋
 周辺の舗装材と協調した化粧蓋で、シンボルマークとロゴの本来の色が初めて確認できる。
  東京電力化粧鉄蓋(シンボルマーク)
 TEPCOTokyo Electric Power Company Holdings, Incorporated の頭文字とされる。
 一見きれいに見えるが、東電はとんでもないへまをやらかして、日本国、日本国民を地獄にたたき落としたのは事実であり、悪魔の紋章呪われた紋章である。
   
 東京電力パワーグリッド株式会社の鉄蓋
2016年4月にホールディングカンパニー制に移行し、持ち株会社の「東京電力ホールディングス株式会社」傘下の一般送配電事業を実施する会社としての新たなシンボルマークを制定したという。ロゴとシンボルマークの正式な色は引き続き赤色である。 
  東京電力パワーグリッド株式会社の鉄蓋
 シンボルマークの部分の様子である。核分裂のマークの悪夢、呪縛から逃れたい思いがあったのであろうか。丸をやめたことは象徴的である。しかし、小さな滑り止めの突起は、引き続き、やはり黒い雨に見える。  
   
東京電力パワーグリッド株式会社の角型鉄蓋 
   
<電気設備用ハンドホール鉄蓋(電設用ハンドホール蓋)> 
 
 電気設備用ハンドホール鉄蓋(電設用ハンドホール蓋とも。以下「電気鉄蓋」と呼ぶ。)は、国道、都道、区道の歩道でしばしば見られるほか、特に都立公園や区立公園等では数多く見ることができる。また、大きな建物の周囲では私設の電気鉄蓋を見る。

 関係する電気設備が、電柱から給電されていれば電気鉄蓋は不要であることは明らかで、要は電気鉄蓋が存在するということは、その地域の電線が地中化されていることを意味している。

 都心部では電線ケーブルが共同溝に収まっている街路が多いが、電気鉄蓋との関係は少々分かりにくい。
 つまり、共同溝が整備されている街路では電気鉄蓋がある場合とない場合があって、実際に電気鉄蓋が設置されている街路は決して多くないのがわかる。想像であるが、共同溝がキッチリ整備されている街路では電気鉄蓋の機能も取り込んでいるのではないかと思われる。

 以下便宜上、亀の子状の都紋章の中に「電」の文字のあるものは「亀電鉄蓋」、マルの中に「電」の文字があるものは「丸電鉄蓋」と呼ぶことにする。 
   
 まずは、都のシンボルマーク入りの電気鉄蓋からである。都道の特定の区域で、この電気鉄蓋が統一的に使用されている例を見かける。一般に街路灯とセットで存在している。  
   
   都シンボルマーク電気鉄蓋(都道) 
 この都道の一定の区域では、街路灯の支柱の下に特定メーカーで統一した電機鉄蓋が見られた。
   左の電気鉄蓋
 都のシンボルマークと「電気」の文字入りのニムラの製品である。地紋は石積み模様。 
   
   都シンボルマーク電気鉄蓋 
 中央に都のシンボルマークと「電気」の文字の入った平野鉄鋼の製品である。地紋はメーカーの頭文字なのかH字模様である。
    都シンボルマーク電気鉄蓋
 都のシンボルマークと「低圧」の文字入り鉄蓋。
 メーカーは不詳。  
   
   都シンボルマーク電気鉄蓋
 都シンボルマークと電の文字が重なったニムラの製品で、地紋は石積み模様。  
   都シンボルマーク電気鉄蓋 
 凹型L字模様の電気鉄蓋で、土井製作所の製品である。都シンボルマークの下に、ごく小さな文字で「電気」とある。 
   
 次は亀電鉄蓋丸電鉄蓋などである。 
   
  街路灯支柱と亀電鉄蓋(都道)
 こうした風景は決して多くはないが、街路灯のための電気鉄蓋であると解される。以下はいくつかの事例である。  
    左の亀電鉄蓋
 平野鉄工のH字模様の鉄蓋である。手足が短めの亀の子マークは東京都紋章の変形で、中に「電」の文字が入った東京都バージョンである。 
   
   小型の亀電の例
 公道の電気蓋は通常は外径50〜60センチほどであるが、これは珍しい小型の亀電の例で、外径は35センチほどであった。 
   大型の丸電の例
 都道の交差点で見られた丸電で、蜘蛛の巣模様の突然の大型タイプで、外径は82センチほどもあった。かなり古いタイプと思われる。 
   
   街路灯支柱と丸電鉄蓋(都道)
 都道では、亀電と丸電が混在していた。 
      左の丸電鉄蓋
 ニムラの石積み模様の鉄蓋である。いろいろなメーカーのものが採用されている。 
   
   街路灯支柱と丸電鉄蓋(区道)
 
     左と同種の丸電鉄蓋
 メーカー不詳の鱗模様のよく見る鉄蓋である。 
   
  共同溝関連変圧器と丸電鉄蓋(区道)
 電線地中化(無電柱化)エリアでは、やっかいな変圧器(東京電力)を歩道に設置する必要がある。変圧器の前に丸鉄蓋のある風景はあまり見ない。 
   左の丸電鉄蓋
 マンホール商会扱いのよく目にするH字模様の汎用品の丸電鉄蓋である。 
   
  交差点付近の建設省鉄蓋(国道) 
    左の鉄蓋
 旧建設省のシンボルマーク入りのたぶん電気鉄蓋と思われる。 
   
      品川区の丸電鉄蓋
 区の名称を入れた電気鉄蓋は多くないと思われる。
 第一機材の四ツ目編み模様の製品である。 
 交差点付近の亀電鉄蓋と丸電鉄蓋(都道)
 電気鉄蓋はしばしば信号設備用の鉄蓋(K印)と同居している風景を見るが、この場合の電気鉄蓋の正確な役割分担は見てもよくわからない。 写真最奥の車道上の蓋は下水道人孔鉄蓋である。
   
    弱電鉄蓋(区施設付近) 
 マンホール商会の取扱い製品である。
    強電鉄蓋(区施設付近)
 弱電鉄蓋の付近に、幸い強電鉄蓋があった。業界の区分による仕分けのようである。 
   
   マンション私道丸電鉄蓋(私設) 
 外径97センチの大型の鉄蓋である。
  マンション私道丸電鉄蓋(私設) 
 外径66センチの標準タイプの鉄蓋である。
   
    ビル前の大型電気鉄蓋
 民間ビルの前にドカーンと2個並んでいた。外径は90センチ級と思われる。 
     丸建電気鉄蓋
 国道の歩道で見られたもので、「建」は旧建設省の意と理解され、付近の電気設備用ハンドホール鉄蓋と思われる。 
   
    都紋章電気鉄蓋
 先に登場した亀電タイプとは違っているが、都の電気鉄蓋と思われる。管理不行き届きでひびが入ったままとなっている。歩道で見られたもので、第一機材の製品である。  
   左の鉄蓋の紋章部分の様子
 都紋章部分が2段に高くなっているのは珍しい。しかしこれがあだとなったか、局所的な力がかかって割れが生じたものと思われる。
   
    都紋章電気鉄蓋(変造)
 上の鉄蓋とは地紋が異なり、石積み模様であるが、これも電気鉄蓋と思われる。やはり都紋章部分が出っ張っている。都営住宅の前で見られたものである。 
   左の鉄蓋の紋章部分の様子
 都紋章の中央部分にセメントが塗り込んである。蓋自体は使い回しと思われるが、管理主体が異なることから区別する処理をしている可能性がある。 
 
     
   公園内の電気鉄蓋の例については以下の項の中でも採り上げたとおりである。

  都立日比谷公園
  品川区立しながわ区民公園