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樹の散歩道
   ペカン果実の成長記録


 先に国産の小さめのペカンの果実を紹介した(参照)が、その翌年はこれよりも多少出来がよかったような気がするため、クルミとはちょっと印象が異なるその成長過程とあわせて紹介する。
 それにしても、ペカンは味は悪くはないが実(子葉)が取り出しにくいし、テウチグルミに比べたら遙かに小さいし、収穫できてもやや面倒である。米国産の剥き実が輸入されているが、事業的にはどのように殻を処理しているのか知りたいものである。【2010.5】


ペカンの豊かな実り
   ペカンの新葉と雄花序      ペカン雄花序1
 この段階の印象としてはオニグルミに似ている。
  ペカンの雄花序2(アップ)
     ペカンの雌花
 雌花は地味で目立たず、オニグルミやテウチグルミのように柱頭は2裂しない。
  発育中のペカンの果実1 
小さいうちは4つの稜が目立つ。
  発育中のペカンの果実2 
 表面はオニグルミのような毛は見られない。
  むっちり大きくなった果実     ペカンの成熟果実
 成熟すると花床が4裂して堅果を落とすが、写真のように花床をつけたままで落とすものも見られた。
    ペカンの成熟果実
 堅果には黒い線が残る。 
        ペカンの実(堅果)
 堅果には多少の大きさのばらつきが見られる。この中にあるのがペカンナッツ(ピーカンナッツ)である。
         参考比較写真
<参考>
 中国からやってきた謎のペカンナッツ(ピーカンナッツ)
 珍しい殻付きの商品で、実を取り出しやすいように殻に割れ目が入っている。
 取り出した実。こうしてきれいに取り出すのはなかなか難しい。
 向かい合った子葉が見える面で割ってみたもの。
 
 このペカンナッツ(ピーカンナッツ)は、中国帰りの知り合いからいくつかもらったもので、現地でお茶菓子として供されたものだそうである。たぶん殻ごとローストしたものであろうと思って口に入れてびっくり!! なんと、お菓子のように甘く、しかもカリッとしているのである!! ウーン、殻付きのままで、どうやって加工したものなのであろうか。殻付きのアーモンドの場合は、殻ごと塩水に漬けた上でローストするようであるから、同様の処理なのかも知れない。

 中国にはクルミ科カリア carya 属の 山核桃(カリア・カタエンシス Carya cathayensis)が存在し、江蘇で栽培されているほか、米国原産のペカン(Carya illinoensis)が華北、東北ほかで栽培されているという。これが中国の在来種なのか、それとも米国に多数存在するペカンの栽培品種を導入したものなのかは不明である。