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 木の雑記帳   英語名のあれこれ

 樹木の英語名で目に止まったものを以下にリストアップしてみた。
 和名もその由来がわかるもの,今となっては全くわからなくなってしまったもの,定説がないために豊かな想像力を発揮する楽しみの場を提供している場合もあり,関連した多くの出版物も見られるところである。
 英語名も和名と同様に外見や木材の印象,用途に直結したもの,歴史的な背景に基づくものなどがあるようである。もちろん,諸説ありのケースは共通している。


ash
アッシュ
アッシュ モクセイ科トネリコ属。「灰」を意味する同じ綴りの ash の語とは異なり,槍を意味するアングロサクソン名の “ aesc” に由来するという。
asoka tree
アソウカトゥリー
ムユウジ,無憂樹 仏教の聖木の一つで,マメ科ジャケツイバラ亜科に属する。釈迦がこの木の下で生まれたという伝説があり,アショーカノキ,アショーカジュの別名もある。
“asoka”は「アッそーか!」ではなくて,もちろんインドのマウリヤ朝の王たるアショカ王の英名。
なお,仏教の三大聖木は@菩提樹,A無憂樹,B娑羅双樹
(参考)   @菩提樹
中国原産のボダイジュ(菩提樹)はシナノキ科で本来のものとは異なるものにその名を与えたもの。本当の菩提樹はクワ科イチジク属の常緑樹であるインドボダイジュ(Ficus religiosa)のことである。
⇒ bo tree 参照
A無憂樹
マメ科(Saraca asoca
⇒ 上記参照
B娑羅双樹
ラワンと同じフタバガキ科(Shorea robusta)。「シャラノキ(沙羅の木)」の名はナツツバキをこの木の代用とした名称(あるいは誤称)。平家物語に「・・・沙羅双樹の花の色・・・」とあるが,花色は淡黄緑色という。
banyan (tree)
バンヤン(トゥリー)
バンヤン樹 ベンガルボダイジュ クワ科イチジク属(Ficus bengalensis) インド原産。国内では観葉植物として利用されている。
basswood
バスウッド
アメリカシナノキ シナノキ科シナノキ属(Tilia americana)basswoodの名前はアメリカ原住民がロープを作った inner bark,又は bast (靱皮)に由来する。アメリカ原住民はその靱皮で糸や織物も作ったという。【hardwoodinfo.com】
日本でも,かつて北海道のアイヌも含めてシナノキの靱皮でひもや織物を作った歴史がある。「シナノキ」の和名はアイヌ語で繊維を意味する「シニペシ」に由来するという。
beech
ビーチ
ビーチ ブナ科ブナ属のヨーロッパブナ。  
ヨーロッパブナ F. sylvatica L.(英名 beech,European beech)  
アメリカブナ F. grandifolia Ehrh.(英名American beech)
☆日本のブナの学名は Fagus crenata Bl.
・beech の名はブナの木の両方を意味するアングロサクソンの boc,bece あるいは beoce の語に由来する。北西ヨーロッパ文化にあっては昔,ブナの木が文字や著述を彫刻するのに使われ,そうしたブナの書き板や薄板がヨーロッパで最初の本と思われる。【the-tree.org.ukほか】
beef tree
beefwood

ビーフトゥリー
モクマオウ属ほか ・1科1属のモクマオウ科モクマオウ属。オーストラリアを中心に約45種分布。非常に硬く,オーストラリア鉄木あるいはポリネシア鉄木と呼ばれるほどであるが,加工が困難。【百科】
・その他ヤマモガシ科の種も含む。
・英名の由来は心材の色が牛肉のようなことから。【満久】
birch
バーチ
バーチ カバノキ科カバノキ属 ヨーロッパ,アジア,北米に分布。
@birch の名はサンスクリットで "tree whose bark is used for writing on"(木の皮を字を書くのに利用する樹木)を意味する "bhurga" に由来すると考えられている。【innvista.com/botanical.com】
Abirch の名はインド・ヨーロッパ及びサンスクリット語の"Bright" 又は "Shining"の意味から派生したものである。 【novareinna.com】
bodhi tree
bo tree

ボウディ・トゥリー
ボ・トゥリー
インドボダイジュ 釈迦が,その木の下で菩提を成就し,仏となったという菩提樹は,仏教やヒンドゥー教で神聖な木とされている。このインドの本来の菩提樹はインドボダイジュ Ficus religiosa で,インド原産のクワ科イチジク属の常緑樹。(banyan) 。国内では観葉植物として利用されている。
【注】ボダイジュと呼んでいるのは中国でいう菩提樹(ボダイジュ)で,シナノキ科の落葉樹。
boxwood 1
ボックスウッド
ボックスウッド ツゲ科ツゲ属の主としてセイヨウツゲ(Buxus sempervirens
・boxwood の名は,古代ローマやギリシャの婦人が宝石を保管するために使用したこの木で作られた優雅な箱に由来する。材が緻密で強く,均一なことから,古代ギリシャ,ローマ人たちは書き板,楽器,独楽,櫛,宝石入れ,彫刻,象嵌,ベニヤ単板などに利用した。【FONA】
・属名の Buxus もラテン語の puxas (箱)に由来する。
boxwood 2
ボックスウッド
ボックスウッド ボックスウッドの名は,ツゲ類のある種の若い木の幹(stems)が四方に強く角張り,断面が四角となることに由来する。【米国立植物園】⇒ 上記の「箱」との係わりの説明とは異なった説明。日本のツゲでも若い枝では角張ることが知られている。
brazilwood
ブラジルウッド
ブラジルボク マメ科 Caesalpinia echinata
・ブラジル国の名の由来でもある。pernambuco wood ペルナンブコ(木)ともよばれ,バイオリンの弓の最良の素材として知られる。また,ブラジリン brazilinという赤色の色素を含む。brazil の名はポルトガル語の brasa(燃えるように赤い)に由来するという。
camphor tree
カンファートゥリー
クスノキ camphor(カンファー):ショウノウ(樟脳)の医薬品名で,日本薬局方ではカンフル(独:kampher)という。日本でかつてはクスノキから樟脳を生産していた。
cedar
シーダ、シーダー、シダー
シーダー cedar そのものは,もともとヒマラヤスギ属の樹種ヒマラヤスギやレバノンスギを指すが,エンピツビャクシン redcedar,オニヒバ incense cedar(以上ヒノキ科)などの,材に樹脂の多い針葉樹にも広く使われるようになった。【百科】
ウェスタンレッドシーダー(ベイスギ)はヒノキ科であり,また,スパニッシュシーダーは広葉樹であるが、スペインの支配下でシーダーの匂いがあることに由来する名称であるなど、広く使われており,かなりいい加減である。
Chinese banyan
チャイニースバンヤン
ガジュマル クワ科イチジク属(Ficus microcarpa)。東南アジアほかに分布。日本では沖縄等に分布。釈迦に縁のあるインドボダイジュは同属の Ficus religiosa
cottonwood
コットンウッド
コットンウッド ・アメリカではポプラ属の一部を通称コットンウッドあるいはアスペンという。名前の由来は種子や葉に綿毛(いわゆる柳絮)を持つことからきており,ポプルス・デルトイデス(ヒロハノハコヤナギ),ポプルス・ヘテロフィラ,ポプルス・トルコカルパ,ポプルス・タカマハカ(バルサムポプラ)などがある。【満久】
・南部ではリンチの絞首用によくこの木が用いられたという。
dogwood 1
ドッグウッド
ミズキ属1 @ハナミズキの樹皮は,犬がよくかかる皮膚病に薬効があるとされる。皮膚病にかかった犬を,ハナミズキの樹皮を煮出した液で洗ってやると,皮膚病は治癒するという。あるいは A犬の駆虫剤になるといわれている。【妻鹿】
(注)英語のdogwoodはミズキ属全体を指す。
dogwood 2
ドッグウッド
ミズキ属2 ドッグ・ウッドの名は,一説によると古代英語のダッガー(dagger)からきているとする。ダッガーは日本の鎧通しのような突き専門の短刀である。かつてヨーロッパ産のミズキ属の硬い木がダッガーに使われたことからこの木をダッグ・ウッド(dagwood)と呼び,さらにドッグウッド(dogwood)に転じたとする。【満久】
dogwood 3
ドッグウッド
ミズキ属3 ・実は,dogwood の名は,木製の ダガー(dagger,短剣)の材料とした堅い木,ダグウッド(dagwood)が変化したものである。
dogwood 4
ドッグウッド
ミズキ属4 ・dogwood の名はdagger(短剣), skewer(串), あるいは先端の鋭い道具を意味する dag の語に由来するとの説がある。【CCM】
dogwood 5
ドッグウッド
ミズキ属5 dogwood の名は,dag-wood 又は dagger-wood からきたという説がある。昔の英語で dag は dagger で突くことを意味するとする。また,別の説では dog は非常に硬い木で作った歯車の歯の名称であるとも言う。
【concordma.com】
    【注】ハナミズキの英名は Flowering dogwood
false acacia
フォールスアケイシャ
ニセアカシア,ハリエンジュ マメ科ハリエンジュ属(Robinia pseudoacacia)北米原産
学名の種小名及び英語名の意味は文字のとおり「偽のアカシア」。和名のニセアカシアは,英名あるいは種小名の直訳である。ほかに Black Locust, Common Locust , Yellow Locust などとも。
gum
ガム
ユーカリ属 ユーカリ。フトモモ科ユーカリノキ属は,樹幹上にキノ kino と呼ばれる赤褐色の樹脂状物質を出すことが多く,そのためこの属の樹木を gum または gum‐treeと総称することがある。そのほか。
@ blue gum
ブルーガム
ブルーガム TasmanianBlue Gum:オーストラリア(主としてタスマニア)原産のユーカリノキ属の一つ(Eucalyptus globulus)。樹皮から樹脂を滲出し,かつ,若い葉の表面が青灰色の蝋質の粉で覆われていることに由来する。
A red gum
レッドガム
レッドガム オーストラリア原産のユーカリノキ属のうち,樹皮からルビー色の滲出物を分泌するもの。 redgum-tree とも。滲出物そのものも指す。名前はこれに由来。
B sweetgum
スウィートガム
スウィートガム redgum とも。米国原産のマンサク科フウ属のモミジバフウ(Liquidamber styraciflua)。名前は樹皮から滲出する香りのよい樹脂に由来する。中国産のフウ(Liquidambar formosana )も同様の樹脂を滲出し,英名はChinese sweetgum 。
⇒ 別掲 sweetgum を参照
hickory
ヒッコリー
ヒッコリー クルミ科カリヤ(Carya)属。北米で約20種産する。ヒッコリー "hickory"の語は "pokahichary", "powcohicora","pocohiquara"あるいは "powhigwara"の名に由来する。ヒッコリーの一つであるペカン "pecan"もインディアンの言葉に由来する。
horse chestnut
ホースチェスナット
マロニエ
セイヨウトチノキ
ウマグリ
トチノキ科トチノキ属(Aesculs hippocastanum
@ 英名ホース・チェスナット(ウマグリ,馬栗)は大型で野卑なクリの意。名称にウマが冠せられる理由は,実が家畜の飼料とされたり,ウマの咳を治す薬に用いられたことによるらしい。【岡部】
A 英名のホースチェスナット(うまぐり)は,実が栗に似ていることと,果実を馬の風邪薬に使ったことによるという。【満久】
B英名の由来はトルコ人が馬に食わせたことによる。【uk.clarins.com】
C名称はおそらく中世に牛や馬に実を食べさせた事実に由来する。【herbolove.com】
D枝にある粘り気のある芽(頂芽の芽鱗は樹脂でべとついている)の直ぐ下に蹄鉄のような形の芽鱗痕があって,このことに由来してその名が付いた。馬を連想して,かつては馬の呼吸障害の治療のために実を粉にして食べさせていた。【uksafari.com】 
(注)Marronnier マロニエは仏語。
ironwood
アイアンウッド 
アイアンウッド
鉄木
アイアンウッド ironwood の一般名を持つ樹木や灌木は世界に百種以上存在するといわれる。
Carpinus caroliniana :北米東部原産。カバノキ科クマシデ属。Musclewood,American hornbeam ,blue beech,water-beechとも。木が小さいため市場価値はないが,丈夫なため,道具柄,レバー,くさび等に利用される。【USDA】
Olea hochstetteriO.Capensis:アフリカ原産。モクセイ科オリーブ属。East African Olive 手加工は困難なれど仕上げ面良好で,家具,装飾用ベニヤ,旋削,装飾床,道具柄に利用される。【USDA】
Ostrya virginiana:北米からメキシコ北部に分布。カバノキ科アサダ属。Hop-hornbeam とも。道具柄,フェンス杭に利用。
Tabebuia serratifolia:中南米原産。ノウゼンカズラ科タベブイア属。Surinam greenheart, pau d'arco, taheebo, ipe roxo, yellow poui, amapa, tahuari とも。樹皮の内側が薬用とされる。
⇒ 外国産樹種の「イペ」を参照
Eusideroxylon zwageri:インドネシア,フィリピンに分布。クスノキ科。ボルネオアイアンウッド Borneo ironwood ,ウリンの名がある。重量構造,港湾材,基礎杭,版木,特製の家具,工場床,シングル屋根,道具柄に利用される。 【USDA】
⇒ 外国産樹種の「ウリン」を参照
Androstachys johnsonii
:南アフリカに分布。トウダイグサ科。Lebombo ironwood 。寄せ木床,重量構造,枕木,旋作,坑木に利用。
linden
リンデン
リンデン ・ヨーロッパのリンデン linden と呼ばれるものは,ナツボダイジュ T. platyphyllos Scop. とフユボダイジュ T. cordata Mill. およびその雑種のセイヨウシナノキ T.europaea L.(英名 common linden)を指すといわれる。linden はドイツ語からきており,ドイツ語で"lime tree"(シナノキ)を意味する Linde(n) の語に由来する。英語では lime tree が一般的で,linden は古い代替語。米国では basswood と呼ぶ。
・シューベルトの歌曲にうたわれる菩提樹すなわちリンデンバウム(独名Lindenbaum)はナツボダイジュのことで,セイヨウシナノキとともにヨーロッパでは数世紀前から日陰樹または並木として植栽され,ベルリンのウンター・デン・リンデン(Unter den Linden)の並木は名高い。
・日本のシナノキの英名は Japanese lime=Japanese linden 。
liquidambar
リキッドアンバー
フウ属 液体の琥珀の意で,フウ属の学名。北米産のモミジバフウ(英名は sweetgum),中国原産のフウ(楓:英名はChinese sweetgum)の樹皮からは香りのよい樹脂がとれ,中国では別に楓香樹の名もある。
⇒ sweet gum を参照
maidenhair tree
メイデンヘアトゥリー
イチョウ イチョウ科イチョウ属(Ginkgo biloba)中国原産
身近な街路樹の樹名板に「英名 maidenhair tree」とあり,何で hair なのでしょう。英語の一般名は Ginkgo 又は Madenhair tree ですが,それぞれその由来は以下のとおり。
Ginkgo ⇒発音はギンコウ。この発音どおりの gingko の綴りも見られる。
1700年頃(1690-1692)オランダ東インド会社の使節として日本に来ていたドイツ人の医者・植物学者のケンペル(Engelbert Kaempfer)が,その著書 "Amoenitatum Exoticarum"(「廻国奇観」)で,銀杏の誤った読みの音ギンキョウをGinkjo と書くべきところが j を g に誤植されていたものを,命名者のリンネがそのまま記載してしまったことによるといわれる。
(なお,和名のイチョウの名の由来に関しては,一葉とか中国音であるとか諸説ある。)
諸説:@ケンペルが y を g と誤記した。A誤植。B当時の発音が少し違っていた可能性がある。Cケンペルが生まれた北部ドイツでは g の発音が j であった可能性がある。
Madenhair tree
イチョウの葉の形がアジアンタム属のシダ類である maidenhair fern によく似ていることに由来する。maidenhair は「乙女の髪」の意であるが,これはこのシダの黒くて艶のある髪の毛のような茎又は黒っぽい根毛の集まりに由来する。
oak tree
オークトゥリー
オーク
コナラ属の総称
Quercus sp.(コナラ属)
仕分けとしては常緑のカシ,落葉のナラ,カシワなどが含まれる。しかし,英語文化圏の主体を占めるのは夏緑林であって,実際にはオークは,ナラやカシワを指していることが多い。かつて,英国のエリザベス女王が来日したとき,本国から持参のオーク(ヨーロッパナラ?)を迎賓館にお手植えになった。新聞は一斉に,「女王カシノキをお手植え」と報じた。【只木】
pipe tree
パイプトゥリー
ライラック lilac
リラ lilas (仏)
ムラサキハシドイ
モクセイ科ハシドイ属(Syringa vulgaris
茎は切って中の髄を抜いてパイプにするので,パイプ・ツリー pipe tree の名もある。
フランス語ではリラ lilas と呼ばれる東ヨーロッパ南部原産のモクセイ科の落葉低木。欧米で花木として重用される。和名はムラサキハシドイ。
sweetgum
スウィートガム
モミジバフウ マンサク科フウ属(Liquidamber styraciflua)北米原産
・日本でも街路樹として一般的。
・中国原産のフウ(楓,楓香樹Chinese sweetgumLiquidambar formosana)では幹の樹脂(楓香脂(ふうこうし))は漢方で解毒,止痛,止血あるいは結核などの薬として用いられるという。
・アメリカではこの木を通称 sweet gum 又は red gun という。用途は中国原産のフウとほぼ同じで,樹脂もスウィートガムといい,フウの楓香脂同様に香料,医薬に用いる。【満久】
・sweetgum の名は樹皮を切ると,香料に利用される甘い香りの液体を滲出することによる。【Tree of Reed】
sycamore
シカモア
@セイヨウカジカエデ 【英国】
シカモアメープル Sycamore maple カエデ科カエデ属(Acer pseudoplatanus)。ユーラシア産。種小名は「偽のプラタナス」の意。他にノルウェーカエデ(セイヨウカエデとも)Acer platanoides があるが,こちらの種小名は「プラタナスに似た」の意で,本種の方がプラタナスの葉型に似る。
⇒ sycamoe の語はギリシャ語のイチジクを意味する sykon に由来すると考えられている。
Aアメリカスズカケノキ 【米国】
アメリカンシカモア American sycamore スズカケノキ科スズカケノキ属(Platanus occidentalis)。北米東部産。American planetree, buttonwood , buttonball-tree とも。buttonwood の名は,この材が割れにくいことから,肉切り台やボタンに利用されることによる。
⇒ sycamore の名はアメリカ大陸への入植者がヨーロッパの葉型の似たカエデの名で呼んだもの。
Bエジプトイチジク クワ科イチジク属 Ficus sycomorus シリア,エジプト産。
tree of heaven
トゥリーオブヘブン
シンジュ
ニワウルシ
ニガキ科ニワウルシ属(Ailanthus altissima)中国原産
・秋の紅葉が美しいので,ニワウルシともいうが,ウルシ科ウルシ属ではない。街路樹のほか公園樹としても一般的。
・シンジュ神樹は英名のTree of Heaven の直訳であるとする説明がしばしば見られるが,本当はドイツ語の Götterbaum の訳語であるらしい。(参照
tulip tree
チューリップトゥリー
ユリノキ 北米原産のモクレン科ユリノキ属の落葉高木(Liriodendron tulipifera
・日本でも街路樹として一般的。イエローポプラ(Yellow-poplar),Tulip-poplar,Whitewood,Tulipwood , Tulip magnolia, Whitewood とも。
・チューリップトゥリーの名は,花のかたちをチューリップにたとえたもので,ホワイトウッドの名は材が淡色であることによる。和名のユリノキは同様に花のかたちをユリの花にたとえたもの。別名のハンテンボクは葉のかたちを半纏(はんてん)にたとえたもの。
walnut
ウォルナット
ウォルナット クルミ科クルミ属には20種ほどが属している。
@walnut の語は“strange” 又は “foreign”を意味する古い英語の wealh の語に由来する。【healthnotes.com】
A英語の名称の walnut は起源にチュートン語の要素があり,ゲルマン人はその実を Wallnuss, 又は Welsche Nuss(Welsche は“foreign”を意味する。)と名付けていた。ローマ人はその実から木を nux と呼んだ。
【botanical.com】
Bwalnut の名はフランス人の作った "Gaul nut" の語が転化したものである。【UGA】