モモ(桃、実桃)はバラ科サクラ属モモ亜科の落葉小高木で、果樹としては Prunus persica という種が栽培されていて、これは中国の陝西省、甘粛省が原生地とされる。わが国での栽培の歴史は明治時代の初期に上海水蜜桃や天津水蜜桃などの水蜜桃品種群が導入されたことに始まるという。【果樹園芸大百科5:農文協編】
白桃は明治32年に栽培種の実生から発見され、これを改良して多くの品種が誕生していて、さらに桃の最高峰、桃の王様、桃の女王・・・などとも評される「清水白桃」は、岡山市芳賀の西岡仲一氏が、昭和7年に白桃と岡山3号の混植園で発見した偶発実生とされ、肉質が緻密・柔軟、多汁で、甘味が多く食味良好とされ、評価が高い。 |
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八重咲きが多い花桃(ハナモモ)とは違って、実桃である清水白桃の花はもちろんこうして一重であるが、大型で美しく、花桃に決して引けを取らない。栽培種のモモの木にいちいち品種名は書かれていないから、知り合いに確認した上での撮影である。場所は住宅地の一角で、こぢんまりした自家用農園といった風情であった。 |
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店頭の清水白桃である。ほんのり紅を差したような姿が美しく、エロティシズムさえ感じ、思わずやさしくなでて、頬ずりしたくなる。
最上級の品等の製品ではないが、美しい色白のお尻がこれだけずらりと並んでいると、手招きされているようで心がときめいてしまう。間違いなく、飛び切りの魅惑の果物である。
高額のものはさらにムッチリ大きく、ため息が出るほどに美しい。 |
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<参考:桃の品種 花くらべ> (個々の説明文は「果樹園芸大百科:農文協」より) |
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清水白桃
岡山市芳賀の西岡仲一が、昭和7年に白桃と岡山3号の混植園で発見した偶発実生。日持ち劣るも甘み多く食味良好。
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加納岩白桃
山梨県山梨市の平塚八郎が1978年に浅間白桃の芽接ぎ苗から発見した枝変わりの品種。加納岩農業協同組合の登録品種。元になった浅間白桃花粉を持たないが、本品種は自家結実性。大玉で食味良好。
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川中島白桃
長野県長野市川中島の池田正元が自園で発見した偶発実生。大玉で果肉白色、食味良好,日持ち良し。 |
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ゴールデンピーチ
岡山県で発見された黄肉の晩成品種で、偶発実生から育成されたとされている。大玉で果肉はやや硬い。 |
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【追記 2010.6】 |
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桃を素材としたおもしろいポスターを見かけた。
第25回国民文化祭・おかやま2010のポスターの一つである。
決して派手な色彩ではなく、抑え気味であるところに大人の感性を感じる。
絵柄は見てのとおり、巨大な桃が空中に浮かんでいるという大胆なものである。
ある人はこれを桃尻星からやってきた巨大桃型宇宙船と見るかもしれない。
また、ある人は(自分だけか?)突然、天空の一角に生じた時空の裂け目から、天女の美しいお尻の割れ目がドドーンと現れた衝撃的写真と見るかもしれない。
部屋に一枚貼れば、きっと癒し効果が期待できるであろう。
注:写真はポスターの下端の文字部分は割愛している。 |
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