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     木の雑記帳  木造建築用語のお勉強

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長押 なげし 長押は座敷に必ず設ける意匠。通常の和室は内法長押1本だが,格式のある和室は,天井が高く,壁面の上から下に向かって,天井長押,蟻長押,内法長押,地長押と4本の水平材を渡していた。
海鼠壁 なまこかべ 外壁の仕上げ方法の一つで,方形の平瓦の四隅を釘で止め,目地を漆喰で半円形の海鼠型に盛り上げたもの。防水性,防火性に富み,蔵の外壁や塀(海鼠塀)に利用された。
ニッチ にっち 壁のへこんだところ。飾り物を置いたり書棚にしたりする。壁がん。ラテン語に由来する単なる英語の niche でした。本来の意味から派生して「最適な場所」,「得意の分野」といった意味も持ち,ニッチビジネス,ニッチ市場といった使い方を目にするようになった。なお,日本語のにっちもさっちも(二進も三進も)はそろばん用語に由来すると言う。
ぬの 建築で,水平・横・平行などの意を表す語。
布基礎 ぬのきそ 連続したコンクリートの基礎のこと。手順:溝掘り→割栗石→砂利→捨てコン→フーチング→立ち上がり部分
濡縁 ぬれえん 少々の雨ではぬれないように軒先の範囲の下に場所を選択する。
根切り ねきり 基礎が入り込む地盤を掘り下げること。
根切りの種類:@総掘り,A布掘り,Bつぼ掘り
根太 ねだ 床板を直接支えている部材で,大引き,床ばり,根太がけなどの上に張り渡した木材のこと。大引きの上の根太は40×45ミリ,床ばりの上の根太は45×105ミリ。和室の根太間隔は約30センチ,洋室の場合は45センチである。
根継ぎ ねつぎ 建物の柱の下部の腐った部分を新しい材にとりかえて補強すること。
練付け ねりつけ @合板など釘,ビスを使わず接着剤で貼り付けること。
A突板を下地に接着することを練付け(ねりつけ)という。
B木目のきれいな材を薄い板状にして,他の部材の表面に接着剤で貼り付けることをいう。こうすることにより仕上げ材としては使いにくい材を芯材として使うことができる。芯材には合板,ランバーコア。集成材などが用いられる。
のき 少なくとも3尺(90センチ)あれば雨仕舞よし。
軒桁 のきげた 木造建築の外壁の頂部で軒の下に渡される横架材。母屋の一種で,垂木を受けると共に建物の軸部として柱や小屋梁を桁方向につなぐ役目を持つ。
野地板 のじいた 屋根の瓦の下地とする板で,垂木上にこれと直交するように張り上げる。
野根板1 のねいた サワラ,スギなどを薄く剥いだものをいい,なかでもネズコは材面が薄黒く染めたような淡黒色を帯び,渋みのある古雅な材として茶席などに天井板として好んで使われる。
野根板2 のねいた 茶室では野根板は天井板や,軒庇の化粧裏板,障子の腰板などに使われることが多い。【ハンドブック】
野縁 のぶち 天井板を取り付けるための下地材として30〜45センチほどの間隔で配置される細長い材。部材名は,上から・…つり木→野縁受け→野縁→天井板。