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     木の雑記帳  木造建築用語のお勉強

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階段 かいだん 踏み板(段板)をささら桁(側桁かわげた・側木かわき)で支える。段端から段端までの距離を踏み面,蹴込み板の高さを蹴上げという。上がりやすい階段の勾配は45度以下。このとき踏み面は21センチ,蹴上げは22センチ程度で,蹴上げの2倍+踏み面の数値が60〜65センチの間の階段が上がりやすいとされる。
蟇股 かえるまた 社寺建築などで上下2本の横木〔下の方を紅梁(コウリョウ)という〕の間に取り付けて上の横木を支える部材。
鏡板 かがみいた @表面を鏡のようになめらかにした、大きな板。天井・壁・戸などにはめこんで使う。
A能舞台の正面にはった板。老松を描く。
B歌舞伎で能舞台をかたどったとき,正面に張る松・竹・梅を描いた板。
額縁 がくぶち 窓や出入り口の枠の回りの外側に,デザイン上と壁仕上げ材の納まりのために取り付ける木のこと。
駆け込み天井 かけこみてんじょう 掛け込み天井とも。屋根の勾配に沿って傾斜した部分がそのままの形で天井となっているもの。格式のある和室には用いないが,茶席や中2階などで部屋の用途によっては効果を発揮する。
掛矢 かけや いわば大型の木槌で,杭打ち等に使用する。樫などで造る。長さ90センチほど。赤穂浪士も討ち入りの時に大門を壊すのに持っていった。長さ60センチほどのものは「木切り槌(このきりつち)」といい,「このきり」で通る。
笠木 かさぎ 塀や手摺りなどの頂部にかぶせられる仕上げ材のこと。頂部の保護と雨水の壁体内部への侵入を防ぐ役割がある。
矩計図 かなばかりず 建物主要部の断面の詳細図。各部の寸法,使用材料等が記入されている断面図で,施工上必要である。
曲尺 かねじゃく 長い方を長手(ながて),長子(ちょうし)といい,短い方は矩手(かねのて),妻手(つまで),短子(たんし)と呼ぶ。 ⇒ まがりがね 
鴨居1 かもい1 障子や襖などの引き戸が上部にはまる溝を持つ部材。
説1:「鴨」は当て字。上(かみ)に居る材でカミイ ⇒カムイ ⇒カモイの転訛。 
説2:水鳥である鴨 ⇒防火の願い+上居(かみい)または上板(かみいた)。【木山】
鴨居2 かもい2 丈が幅より大きく(20〜60cmほど),束(つか)を立てて上方の荷重を受けたりするものを差鴨居(さしがもい)または差物という。これは柱を省略して開口部を広く取るためと,柱間を固めるための構造材でもある。【百科】
萱・茅 かや ススキ,オギ,チガヤなど,主として屋根をふく材料に用いられるイネ科の植物の総称。したがってカヤという名の植物はない
カヤの茎葉は牛馬の飼料や炭俵の材料のほか,特に屋根ふき材として用いられた。カヤを刈り取った翌年良質のカヤを得るためには,晩秋にカヤ野を焼き尽くさねばならず,カヤは一種の作物と見なされ管理されていた。【百科】 
茅葺き かやぶき 古くは寺院は瓦葺き,神社は茅葺きが本来の姿で,今日でも伊勢神宮は茅葺きの伝統を伝えている。チガヤ,カリヤス,ノガリヤス,ススキ。
唐破風 からはふ そり曲った曲線状の破風。玄関・門・神社の向拝(ごはい)などの屋根や軒に多く造る。名前は唐だが,発祥は日本。東京の銭湯の外見にこの様式が導入されたのは、関東大震災後のこと。
カラーベスト1 からーべすと (株)クボタが生産していた「石綿スレート」の商品群。
→ コロニアルを参照
カラーベスト2 からーべすと 石綿問題を背景として、クボタでは全商品を平成14年1月から従前の石綿に代えて天然資源であるパルプを使用した無石綿製品に切り替えている。
ガラリ がらり 風は通り抜けるが直射日光は入らないように,薄い板を角度を取って組み込んだもの。戸(よろい戸),欄間,空気の採り入れ口などによく使われている。
皮付き丸太 かわつきまるた 皮付きのまま仕上げてある丸太で,床柱など化粧材に用いる。晩秋から厳寒に伐採したものは樹皮がはげにくい。ツバキ,コブシ,カリンなど。
瓦1 かわら1 分類その1
 @燻し瓦(通称「粘土瓦」とも。陶器。)
 A釉薬瓦(通称「陶器瓦」とも。もちろん陶器。)
分類その2
 粘土瓦を「いぶし瓦」と「陶器瓦」に区分する。
瓦2 かわら2 日本瓦には,@平瓦と丸瓦を組み合わせた本ぶき瓦,AゆるいS字のさん(桟)瓦があり,さん瓦ぶきが主流となっている。
瓦3 かわら3  瓦の3大産地
@三州瓦:愛知県高浜町。陶器瓦といぶし瓦。トンネル窯が早く導入された。
A石州瓦:島根県(石見國)。耐寒瓦を主とする陶器瓦。従前は赤瓦で知られていたが,現在では黒瓦が主流になっている。山口県の津和野の町はことごとく赤瓦の屋根となっている。⇒石州瓦を参照 
B淡路瓦:兵庫県。関西以西で好まれるいぶし瓦が特化した産地。陶器瓦も生産されている。
なお,能登瓦も歴史が古い。その他 越前,京都,明石,菊間(愛媛),安芸,沖縄,能登,奈良,美濃,関東(埼玉),遠州など。
瓦4 かわら4 いぶし瓦はいぶしあげ(石炭やマツの薪を使用)の工程があり大量生産ができない(価格も釉薬瓦より高い)のに対して,釉薬瓦は陶器と同じで,トンネル窯で大量生産できるため,生産量も圧倒的に多い。【山口昌伴】 
瓦桟 かわらさん 引掛け桟瓦を葺く際に,瓦の爪を引っかけるために野地板に打ち付ける細い桟木。
瓦の種類 かわらのしゅるい 【使用部位による主な瓦の種類】
桟瓦:桟瓦葺の屋根地に使われる瓦の中で,使用量の最も多いものである。
軒瓦:桟瓦葺の軒端に使う瓦の総称。
袖瓦:桟瓦葺の破風に使われる瓦。
角瓦:軒瓦と袖瓦との交点に使う瓦。袖角瓦ともいう。
隅瓦:本瓦葺の隅先につかう本隅瓦,桟瓦葺につかう切隅,廻隅。
棟瓦:棟の最上段に置く瓦の総称。
熨斗瓦:各棟の棟積用に使われるほか,水切り用の土居熨斗としても使われる。
岩綿 がんめん 玄武岩,安山岩のような火成岩を溶融し,空気を吹き付けて急冷し綿状にしたもの。ロックウールともいう。断熱材,吸音材などに使われる。断熱性は同じ厚さのグラスウールよりも高く,耐熱温度はグラスウールよりも高い。石綿の代用として開発されたもの。ガラス繊維よりもろいので,用途は限定される。【内田ほか】
含水率1 がんすいりつ1 木材やコンクリート,打ちなどに含まれている水分の割合。木材やコンクリートの場合は,構成する物質の絶乾重量に対する水分の含有量(重量)である。
含水率2 がんすいりつ2 自由水が蒸発した繊維飽和状態(結合水のみ)での含水率は28〜30程度。気乾状態での平衡に達した含水率⇒我が国での「平衡含水率」は約15%といわれる。
含水率3 がんすいりつ3 スギの生材は含水率が高く,心材で150%以上,辺材では200%にも達する場合がある。
木摺り きずり 外壁のモルタルやしっくい塗りの下地材。幅8〜9センチの板を1センチくらいの一定間隔で打ち付ける下地材。
基礎の種類 きそのしゅるい @布基礎 ⇒ 別項「布基礎」を参照。
A独立基礎(玉石基礎,くつ石基礎):コンクリートのなかった昔の基礎は切石,玉石を土の上に置いた独立基礎であった。その後地震や不同沈下を考えて地覆石(布石)を使用したが,独立基礎に変わりはない。これが布基礎へと発展した。
Bべた基礎 布基礎を含めて建物の下部全面を基礎としてコンクリートの底面を作るもの。
基礎の配置 きそのはいち 平面図の外周部,主要間仕切り壁の下部は布基礎をめぐらす。主要な柱下はくつ石基礎を,床束の下部は束石を設ける。
擬宝珠 ぎぼし 高欄(こうらん),壇,橋などの親柱の上端に付けられる宝珠形の装飾。正しくは「ぎぼうしゅ」。地覆(じふく)と平桁(ひらげた)との間には,時として捻子(ひねりこ)を入れることもある。先端部は宝珠。
鬼門1 きもん2 陰陽道(おんみょうどう)で,鬼が出入りするといって万事に嫌う方角で,丑寅すなわち東北の称。住宅で,方角を決める磁石を置く位置は人によってバラバラとか。
鬼門2 きもん2 陰陽道(おんみようどう)でもっとも悪いとされる丑寅(うしとら)(艮)すなわち北東の隅をいう。これを表鬼門とし,また,その正反対の未申(ひつじさる)(坤)すなわち南西方も裏鬼門として忌み嫌った。ことに大工はいまでもこの方角への建築を忌み,とくに屋敷内の鬼門に当たる方角に便所,玄関,風呂場などを造るのはよくないなどという。鬼門の俗信は鬼門除けという習俗をも生み,鬼瓦を屋根につけたり,あるいは村の鬼門除けに鬼門堂を建てたり,梅や桃を植えたりした。【百科・抄】
鬼門3 きもん3 江戸城の表鬼門には上野寛永寺を,裏鬼門には芝増上寺が配置されていた。
京壁 きょうかべ 左官仕上げの一つで,京都の土を塗って仕上げた壁のこと。一般に表面がざらざらし,きめ細かい仕上げで京壁仕上げともいう。
京間1 きょうま1 京都を中心として関西方面で行われてきた基準尺。柱割りは6.5尺(195センチ)を基準とし,畳割りの場合は,基準の畳の仕上がり寸法を6.3尺(191センチ)×3.15尺(95.5センチ)とする。これに対して関東間は,「田舎間(いなかま)」とも呼ばれ,柱割りは6尺(181.8センチ)を基準としている。
京間2 きょうま2 柱と柱の間を柱間(はしらま)といい,一間(182センチ)を基本単位とするが,内法の一間と柱の心から心までの一間とがある。
関西では内法の一間を単位としていて,これを京間といい,関東では柱の心・心を一間とするため,内法は176センチ程度になり,部屋が狭く,これを田舎間という。【内田】
京間3−1 きょうま3−1  江戸間あるいは関東間と呼ばれているものは,約909ミリ(3尺)を単位とするグリッドに従って間取りが行われ,柱の芯をグリッドの交点に合わせて配置する方式です。畳割りは柱をよけて行いますから,この場合畳の短辺寸法は909ミリのn倍から柱の太さ分を引き,nで割った値となります。そのため,畳の大きさは909ミリ×1818ミリより少し小さくなり,8畳間と4畳半では多少異なってしまいます。【考える会】
京間3−2 きょうま3−2  京間は,畳の短辺寸法を約954ミリ(3尺1寸5分)に定め,柱の内法で寸法を押さえる方法です。畳の自体が江戸間よりも一回り大きいわけですが,すべての畳の大きさが統一される点に江戸間との違いがあります。
 今日では,メートル法に合わせて丸めた数字が使われており,910ミリが江戸間の系統,950や960ミリが京間の系統と考えられます。全国的には江戸間の系統の基準寸法が浸透してきており,京間系は1割くらいか。【考える会】
切妻 きりづま 二つ折りのシンプルな屋根。三角の側を「妻」と呼び,上部の三角形になる部分の壁を「矢切り」という。また妻側の出を深くすることを,「傍軒(そばのき)を出す」という。軒側から出入りする間取りを平入りといい,妻側から出入りする間取りを妻入りという。
霧除け きりよけ 窓の上に,雨除けなどのために設けられる小型の庇(ひさし)。どんな小さな庇でもあったほうがよいとされる。
くさび 仕口や貫を固めるために,材間に打ち込む三角形状の堅木。その使い方によって,割り楔,地獄楔(鋸目に楔をあてがったままほぞに押し込むもの),片楔,両楔などがある。
管柱 くだばしら 1階,2階それぞれの階ごとに付けられる柱。通し柱と区別した柱。
沓石,根石,根巻き くついし,ねいし,ねまき 玄関ポーチなどの独立柱の足元の受け石を沓石といい,自然石の玉石の場合は根石といい,足元がじゃまにならないように,銅板を巻いたりすることを「根巻き}という。
くつずり くつずり ドアの外枠(がくぶち)の下部の部材。斜めに削って,つまずかないようにしてある。
桁方向 けた 棟木,母屋(もや),軒桁,縁桁
桁1 けた2 建物,橋などにおいて,屋根,床などの荷重を柱,橋脚などの鉛直部材まで伝えたり,柱上部を拘束する目的で水平にかけわたされた部材の名称。元来は,水平部材のうち,構造物の短辺方向にかけわたしたものを梁(はり),梁に交差する方向に配置され,梁を受ける部材を桁と呼んでいた。最近では特別な場合を除き区別しないことが多いが,木造建築においては,梁と区別し,小屋梁および垂木を受ける部材を指し,用途または部位を冠して,敷桁,軒桁などと呼ばれる。なお,橋梁においては,長手方向にかけわたし,橋板を支える水平部材を橋桁と呼ぶ。【百科】
桁2 けた2 棟木に平行している横架材。その方向をけた行方向という。桁には軒桁,敷桁などがあるが,コンクリート造や西洋式の建築では,梁と桁を同一視している。【内田】
下屋 げや 建物の主要な部分,母屋(おもや)に,継ぎ足された屋根部分や部屋をいう。母屋の屋根より一段低く,縁側や便所,浴室などの附属的な場所となることが多い。
螻羽 けらば 切り妻屋根の妻壁外側に突き出た屋根の部分をさす。この場所で用いられる垂木を螻羽垂木,瓦を螻羽瓦という。
ケレン けれん 鉄錆や古いペンキを削ぎ落とすことをケレンという。「けれんする」という。土木現場でもコンクリート型枠をきれいにすることはケレンである。けれんは英語のクリーン clean がなまったもの。もはや原音を超越した信念を感じる訛である。
源氏襖 げんじぶすま ふすまの中央又は上部に,紙貼り障子をはめ込んだもの。
建蔽率/建ぺい率 けんぺいりつ 敷地面積に対する建物面積(建坪)の割合。最高90%から環境保全のために規制がかけられた30%程度の地域まである。住宅地では30〜60%程度となっている。
格天井 ごうてんじょう 寺院の天井などに多く見られる格子状の天井。この格子状の木材を格ぶち(ごうぶち)という。
こけら板 こけらいた 屋根を葺(ふ)くのに用いる杉・椹(さわら)・檜(ひのき)などの薄い削り板。木瓦(こがわら)。木羽(こば)。木羽板。こけら。
★「こけら」の漢字は柿(かき)の字の右のつくりの縦棒が突き抜けたもの。したがって柿(かき)の字に似るが,それより一画少ない。カキの字は9画,コケラの字は8画。活字ではほとんど判別不能で,フォント表示ができないこともあるため,ここでは漢字の使用は見合わせた。
こけら葺1 こけらぶき1 ・ルーツは弥生時代から。板葺。名実ともにこけら葺という呼称が登場したのは,1197年に編纂された「多武峰(とうのみね)略記」
・こけら葺を含む板葺屋根の歴史は,茅屋根に次いで古い。スギ,サワラ,ヒバ,トチ,ヒノキなど,木の目がよく通って耐水性に優れたこれらの木を。断面が扇形になるように割ってそれらをさらに小割りしたものを屋根材として用いる。これらを総称して榑板(くれいた)と呼ぶ。
・現在のこけら葺の材料はサワラ材が多い。
こけら葺2 こけらぶき2 こけら板の生産方法については,主流といわれる関西三州流(中部,近畿,九州)をはじめ,出雲流(島根県),遠州流(静岡県),土佐流(高知県)など四流十一派があるといわれ,工程の名称や工具の名前,実際の生産工程までが微妙に異なる。
こけら葺3 こけらぶき4 こけら葺の耐朽性は檜皮葺と比べると少々短く,20年から25年が限度である。
沽券 こけん @昔,土地・家屋などの財産の売買の際に売り主から買い主に与えた売り渡し証文。A〔転じて〕物や人の値うち。体面。品位。「こけんにかかわる」という言葉の語源。
こし 垂直方向の上下で仕上げが異なる場合の下半部分のこと。ガラス戸の下部にはめられた板を腰板,外壁の中間より下の壁を腰壁,そこに板や紙などを張ることを腰張りなどという。
腰板 こしいた 洋風の室内は,床から「幅木→腰板→見切りぶち→塗り壁→回りぶち→天井」 となるとなるのが古くからの仕様。一般に腰板は板をたてに仕上げるので腰羽目ともいう。たて羽目とも。
小間 こま 四畳半から一畳台目までの広さの部屋をいう。台目とは畳の長辺が普通の畳より4分の1短い畳をいう。この台目畳と標準の1枚の畳を敷いた部屋が一畳台目で茶室などに見られる。
木舞 こまい @木舞かき:古い日本の伝統的な工法の木舞下地で壁を造るもの
Aかき縄:木舞竹は一間長さの荒縄のかき縄で巻く。代用品のポリプロピレンは不向き。
木舞壁 こまいかべ 柱と柱の間に板を上下に渡し,その間に細い竹を縄で縦横に編む。これに表と裏から土を下塗り,中塗り,上塗りと塗り重ねる。木と土の肌合いで構成する和風の壁仕上げの伝統的方法である。
込み栓 こみせん 骨組みとなる角材をつなぎ合わせるとき,接合部分の補強のために,つなぎ合わせた木材と木材が一体となるように二つの部材を貫通させて埋め込む堅い木片のこと。埋め込まれる木片は先が細くなるように加工され,木片の頭を出しておく。木材の乾燥で隙間ができると,この木片をさらに打ち込んで補強する。
小屋梁 こやばり 小屋組の最下にある梁で,和風小屋組では松丸太が用いられることが多い。「陸梁」ともいわれる。
コルク こるく 地中海西部沿岸地方に群生するコルクガシの樹皮を原料として作られる。9〜10年周期で剥皮が繰り返される。
コロニアル1 ころにある 石綿セメント系の平板屋根葺き材の一種で,クボタ鉄工(クボタ建材)が米国のジョンスマンビル社から技術導入したカラーベスト(これもジョ社の商品名)の商品名(正式には「カラーベスト・コロニアル」)である。特徴は,表面の色が塗装ではなく陶器質の微粒子を圧入し,高温高圧養生で作られているので堅く,吸水率が低く,耐朽性がある。乾式工程により製造される。他社の湿式工程による類似商品のことをコロニアルと称している場合がある。⇒「彩色石綿(セメント)板」参照
(注)カラーベストの名は、「カラーアスベスト」を短縮したもので、石綿(アスベスト)とセメントを混ぜてプレスしたもの。
⇒近年,素材の非石綿化が進行している。
コロニアル2 ころにある 建築業界で石綿スレートを指す言葉。本来は上記のとおり、(株)クボタのひとつの商品名である。(株)クボタの生産している「石綿スレート」の商品群は「カラーベスト」の名で販売されているが、このカラーベストのうち最も標準的で普及している商品が「コロニアル」である。このため、石綿スレート葺きのことを建築業界では「コロニアル葺き」と呼ぶ。
コンパネ こんぱね コンクリート型枠用合板の商品名(永大産業)が一般名化したもの。