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樹の散歩道
 
  栗物語3 さあ 栗を食べよう!! その1
             


 クリクリといい色つやに実った日本栗を食べるとなると、ただゆでるのでは芸がない。ゆでてしまっては糖分が逃げてしまうからだ。渋皮の剥がれが悪いの仕方がないが、まずは日本栗の焼き栗だ!! 【2008.10】 


クリの花は、香りはともかくフサフサと花を付けた姿は実に美しい。
   
               クリの雄花  
  雄花が非常に大きいから栽培種であろう。  
         クリの裂開果実
 栽培種(早生種)の果実(堅果)の様子で、刺のある殻斗(イガ)はふつう4裂する。 
   
クリの雄花と雌花 
 花序の基部に雌花がつく(矢印が雌花)
 クリの雄花と雌花
   
 日本栗は渋皮の剥がれが悪いため、ふつうは
  そのまま茹でて、ざっくり切ってスプーンでほじほじして食べる。
  渋皮を含めて皮むきして調理する。
  鬼皮だけ剥いて渋皮煮とする。

 というのが見慣れた風景である。しかし、さるかに合戦の影響なのか、

 栗を焼くと爆ぜる(爆ぜなければならない)

というイメージがある。できれば囲炉裏があればいいのであるが、これはかなわない。

 そこで、自分も含めて多くの人が見たことのない栗が爆ぜる姿を見たい気持ちもあって、焼き栗試験をすることにした。
 第1ラウンド

 材料は栽培の早生種(岡山県産)である。フライパンに栗を広げて、安全のために蓋をした。あまり乾燥しては具合が悪いと考えて、しばしば水を差して弱火で30分弱経過した結果が以下のとおりである。

 比較用として、事前に刃物で切れ目を入れたものである。特に解説を要しない「笑い栗」状態である。
 こちらが切れ目なしのものである。結果として、じわりと皮が開いたといった風情で、破裂音の発生はみられなかった。写真のように、一般に縦に開き、一部は皮の焦げに起因したものか笑い栗のように横に裂けているものも見られた。

 期待に反して爆ぜなかったのは採ったばかりの栗であったことによるのか、水を差したことによるのか、鬼皮が柔らかであったことによる可能性が考えられる。

 食すと、ホクホクとして美味しく、カロリーを過剰摂取してしまった。 


 第2ラウンド

 
 材料は日にちの経過に伴い早生種よりも少し遅い中生種(岡山県産)である。第1ラウンドでは爆ぜる姿が見られずに拍子抜けしたため、今度は採取の翌々日に水を差さずにフライパンで責め立てることとした。粒は前回より小さめである。(大きなものは栗納豆向けとしたため。)
 弱火で蓋をして10分弱でボーンボーンと憧れのいい音が発生した。栗の爆発である。木蓋を強く押さえていたが、なかなか強い衝撃であった。爆ぜた栗の実の中味はフライパンの中で粉々に飛び散って、ほとんど鬼皮だけになって食べることなどできない状態になることがよーくわかった。

 さて、次は栗納豆だ!!

 2個爆ぜたところで加熱を停止した。上の写真は爆ぜた2個で、いずれも鬼皮は縦に裂けていた。蓋をしていなかったら台所が悲惨な状態になることを実感できた。
 
 左はこれから爆ぜようとしていた栗坊たちで、切り傷なしの焼き栗のできあがりである。