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樹の散歩道
 
     火あぶりでできる黒い環(死環)           


 「死環」とは、主として常緑広葉樹の特定の種の葉を部分的にライターやタバコ、蚊取り線香の火で熱した場合に、直に熱せられた周辺部に現れる黒い円環のことを指す言葉である。死環の名は呼称としてあまり印象がよくないが、樹木の図鑑、特に検索図鑑で、これができるか否かを樹種判定の材料として利用できることが紹介されている。 


 保育社の「検索入門 樹木@」(尼川大録・長田武正)では次のように述べている。

「直接高い熱を受けた部分では、酸化酵素は熱で破壊されてしまい、黒色への変化は起こらない。黒い環の部分が最も酸化酵素の働いた部分で、この部分には熱によって破壊された葉の組織に外界の空気中の酸素が十分入り込み、酸化される物質が酸化して黒色に変わる。多くのものは、見ている間に死環が現れる。5分近くかかるものには、タイミンタチバナやクスドイゲなどがある。モチノキ科やモクセイ科の常緑樹は、ほとんど死環が出る。」

 平場でみられるモチノキ科やモクセイ科の樹木であれば、別に火あぶりにしなくてもわかるからその必要性はないが、写真の記録にとどめるため、葉には何の罪もないが手近なものを火あぶりに処することにした。




モチノキの葉の死環
(モチノキ科モチノキ属)


クロガネモチの葉の死環
(モチノキ科モチノキ属)


ヒイラギモチの葉の死環
(モチノキ科モチノキ属)


ナナミノキの葉の死環
(モチノキ科モチノキ属)


タラヨウの葉の死環
(モチノキ科モチノキ属)


ウメモドキの葉の死環
(モチノキ科モチノキ属・落葉樹)


ソヨゴの葉の死環(葉裏)
(モチノキ科モチノキ属)


ヒイラギの葉の死環
(モクセイ科モクセイ属)


ヒイラギモクセイの葉の死環
(モクセイ科モクセイ属)


キンモクセイの葉の死環
(モクセイ科モクセイ属)


ウスギモクセイの葉の死環
(モクセイ科モクセイ属)


ヤマトアオダモの葉の死環
(モクセイ科トネリコ属・落葉樹)


ムラサキハシドイの葉の死環
(モクセイ科ハシドイ属・落葉樹)


トウネズミモチの葉の死環
(モクセイ科イボタノキ属)


モッコクの葉の死環
(ツバキ科モッコク属)


サンゴジュの葉の死環
(スイカズラ科ガマズミ属)


セイヨウバクチノキの葉の死環
(バラ科サクラ属)


バクチノキの葉の死環
(バラ科サクラ属)


シャリンバイの葉の死環
(バラ科シャリンバイ属)


アオキの葉の死環
(ミズキ科アオキ属)


シャシャンポの葉の死環
(ツツジ科スノキ属)


ドベラの葉の死環
(トベラ科トベラ属)


タブノキの葉の死環
(クスノキ科タブノキ属) 


 ギンモクセイの葉の死環
(モクセイ科モクセイ属)


アオジクユズリハの葉の死環
(ユズリハ科ユズリハ属)
翌日撮影


ヒメユズリハの葉の死環
(ユズリハ科ユズリハ属)
翌日撮影