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続・樹の散歩道
  モクゲンジ属の樹種の学名と属性


 モクゲンジ属について図鑑等で調べていて、この属の樹種数、採用されている学名に随分バラつきがあることに気付いた。加えて、掲載樹種の説明内容と学名の対応関係が錯綜していると思われるような事例も目にした。この原因は、特に学名のシノニムが多数あって、認識の混乱あるいは様々な見解があるようにも見える。
 そこで、既存の図鑑等の情報について、可能な範囲で整理してみることにした。【2015.11】


 1  モクゲンジ属のあらまし    
   
   モクゲンジ属は東アジアに3種あるとするのが国内での一般的な認識となっている模様で、このうちの1種が不思議なことにフィジーにも分布するという。   
   モクゲンジ属の樹種数  
 
中国樹木誌  落葉高木又は灌木。1回又は2回奇数羽状複葉、小葉は通常鋸歯又は缺裂があり、まれに全縁。円錐花序が頂生し、まれに腋生;花は雑性、左右対称・・・ 。4種あり、1種はフィジー諸島に、中国に3種ある。
(台湾に産するタイワンモクゲンジを除く2種1変種を掲載)
中国植物誌  落葉高木又は灌木。葉は互生、一回又は二回奇数羽状複葉。通常鋸歯があるか分裂し、まれに全縁。花は雑性同株又は異株・・・4種あり、中国に3種1変種を産し、フィジーに1種産する。(台湾に産するタイワンモクゲンジを中国産として整理している。) 
植物の世界  東アジアの3種からなる小さな属。 
フローラ  モクゲンジ科に属する3種の落葉小高木、自生地は中国、朝鮮半島及び台湾の開けた谷間の乾燥した森林である。 
A-Z 園芸植物百科事典  落葉高木または低木が3種ある。中国、朝鮮半島及び台湾の乾いた谷地の森林に自生する。葉は互生につき、羽状複葉ないし2回羽状複葉。 
園芸植物大事典  中国、朝鮮半島南部と台湾に約4種分布する。
掲げているのは3種のみ。 
樹に咲く花  東アジアを中心に4種が知られている。
掲げているのは2種のみ 
木の大百科  アジア東部に5種ほどある。落葉高木で葉は互生する。奇数羽状複葉または2回羽状複葉、小葉には鋸歯または欠刻がある。
掲げている4種のうち1種は別属とみなされている。 
樹木大図説  日本、中国、台湾に5種あり。落葉喬木又は灌木、葉は互生、奇数羽状又は再羽状複葉、小葉は鋸歯あり。
掲げているのは3種のみ 
 
     
   モクゲンジ属の各樹種の学名と葉の特徴など   
     
   各樹種には多数の和名や学名のシノニムが存在し、図鑑によって採用されているものはいろいろである。   
     
 
学名:Koelreuteria paniculata Laxm.
モクゲンジ
、センダンバノボダイジュ、モクレンジ  *葉と花の様子についてはこちらを参照
中国、朝鮮半島に分布

一説には日本へは元禄年間中国より渡来したともいう。(樹木大図説)
英語名:goldenrain tree
中国名:欒樹木欒(中国樹木誌、中国植物誌)、(簡体字では 栾树木栾
syn. Koelreuteria paniculata var. apiculata
   Koelreuteria apiculata Rehder & E.H. Wilson (中国樹木誌、中国植物誌、The Plant List))
種小名 paniculata は 円錐花序の ( paniculatus )の意。
 高木又は灌木、高さは15mに達する。1回羽状複葉又は部分的に小葉が深裂する2回羽状複葉、長さは50cmに達し、小葉は7ー18、卵形、楕円状卵形又は卵状披心形、長さ3ー10cm、幅2ー6cm、・・・(中国樹木誌・抄) 
 落葉高木または灌木。葉は1回、不完全2回あるいはまれに2回羽状複葉で、小葉は(7-)11-18個、対生又は互生、縁には不規則な鈍鋸歯があり、ときに基部近くで疎な欠刻状を呈し、あるいは羽形が中肋にまで深く裂ける2回羽状複葉を形成する。(中国植物誌・抄) 
 落葉高木。高さ10mほどになる。葉は互生、奇数羽状複葉、小葉は3~7対、ふちに不ぞろいな粗い鋸歯がある。小葉がさらに全裂するものがある。裏面の脈上には軟毛が生える。果実は熟すと褐色になる。(樹に咲く花)
 葉は1回羽状複葉で、ときに2回羽状複葉となる。小葉は不整の鈍鋸歯縁。
 開花時期は7~8月。実生では蒴果の色に濃淡の変異が見られる。(小学館園芸植物大事典) 
 葉は互生、奇数羽状複葉、小葉は大型不整欠刻又は粗鋸歯あり。(樹木大図説) 
 落葉高木で高さ15m、直径60cmに達する。小葉は3-8対、卵形、鋭頭、基部はやや切形で縁に欠刻状重鋸歯があり、下部は往々羽状に分裂する。上面は無毛または微毛が散生し、下面に短い伏毛を密生する。(木の大百科) 
 羽状複葉、ときに2回羽状となり、小葉は波状縁(がある。(フローラ) 
 フローラの翻訳でオオモクゲンジの和名を掲げているのは訳語の適用ミス。
 葉は羽状複葉で、小葉は円鋸歯状縁(。鮮やかなピンク色または赤色の蒴果を付ける。(A-Z 園芸植物百科事典) 
 日本のものは自生か不明。(樹に咲く花)
 モクゲンジ:中国では古くから墓地に植えられた。中国への留学僧によって日本に持ち帰られ、寺院などに古くから植栽された。種子は堅く、数珠玉にする。(木の手帖:小学館) 
 
 
 なお、wikipedia 英語版で本種の変種として以下の2種が存在するとしている。
 ① Koelreuteria paniculata var. paniculata
 ② Koelreuteria paniculata var. apiculata (Rehder & E.H.Wilson) Rehder
 しかし、①はモクゲンジそのものであり、②はシノニムと見なす見解(The Plant List)がある。 
 なお、②はA-Z 園芸植物百科事典でも「変種アピキュラータ」としている。
 
     
   <品種>
Koelreuteria paniculata 'Fastigiata' (フローラ)
 ‘ファスティギアタ’
 円筒形の株になる。(フローラ)
 
     
     
学名:Koelreuteria bipinnata Franch.
オオモクゲンジ(植物の世界、樹に咲く花、花実でわかる樹木、都立薬用植物園)
フクワバモクゲンジ
(樹に咲く花、園芸植物大事典、木の大百科)
マルバモクゲンジ(植物の世界、日本の樹木、A-Z 園芸植物百科事典)
シナモクゲンジ(樹木大図説、木の大百科)
フクロミモクゲンジ(小石川植物園、フローラ)
中国雲南省原産
英語名:Chinese flame tree, Chinese golden rain tree
中国名:複羽葉欒樹(中国樹木誌、中国植物誌、中薬大辞典)、(簡体字で复羽叶栾树
種小名 bipinnata は2回羽状の(bipinnatus)の意。
(注:学名に対する属性の認識及びその和名に混乱がみられる。 → 後述「気づきの点」を参照)
syn. Koelreuteria integrifoliola Merr. (日本の樹木、The Plant List 。)→ 異説あり
フローラでは Koelreuteria integrifolia (綴りは疑問)をこの異名としている。また、小石川植物園では、フクロミモクゲンジとしている比較的大きな個体を7本ほど確認したが、これらの樹名板では学名をKoelreuteria bipinnata としたものと Koelreuteria integrifolia (綴りは疑問)としたものの両方が見られた。
 高木、高さは20mに達する。2回羽状複葉、羽片5ー10対、羽片毎に小葉が5ー15 あり、小葉は卵形又は楕円状卵形で、長さ3.5ー8cm、幅2ー3.5cm、細かい尖った鋸歯がある。・・・ (中国樹木誌・抄)   
 高木で高さは20 m 余まで達する。葉は2回羽状複葉、小葉は9-17 枚、互生、まれに対生、縁に小鋸歯がある。小葉が通常全縁となる変種がある。(中国植物誌・抄) 
 落葉高木で、高さは20mに達する。葉は2回羽状複葉で、対生、小葉は9-15枚で、長楕円形、先端は短い鋭先形で、基部は円形、縁は不揃いな鋸歯状、下面の主脈の上には灰色の絨毛がある。 (中薬大辞典・抄)
 2回羽状複葉は細かい鋸歯縁がある。(フローラ)  
 葉は2回羽状複葉、細かい欠刻がある小葉からなる。蒴果は熟すと赤茶色になる。(A-Z  園芸植物百科事典)
 葉は互生、奇数再羽状複葉、小葉は卵形、長楕円形、斉一鋸歯。(樹木大図説) 
・   落葉高木。樹高15~20m、胸高直径40~60cmになる。樹皮は暗褐色で、縦に細く裂け,鱗片状に剥がれる。花は雌雄同株で、9月に開花する。葉は奇数2回羽状複葉で互生する。小葉は楕円形で通常全縁であるが、若い木では鋸歯があり、長さ4~10cm、裏面のよう脈上に毛があり、膜腋には毛が多い。(花実でわかる樹木)
若い木で鋸歯があるとする見解について、若い木の意味合いがはっきりしない。 
 落葉高木。高さ15~20mになる。樹皮は灰白色、楕円形の小さな皮目が多い。葉は互生、奇数2回羽状複葉、小葉のふちは全縁。裏面の脈上に毛が生え、脈腋に毛叢がある。果実は熟すと淡紅色になる。(樹に咲く花) 
(小石川植物園ではフクロミモクゲンジKoelreuteria bipinnata 又はKoelreuteria integrifolia の名で全縁の葉のものが植栽されている。開花情報では K. bipinnata の名を使用。また、都立薬用植物園ではオオモクゲンジの名で全縁のものが植栽されている。) 
 落葉高木で、高さ10~20mになる。葉は奇数2回羽状複葉で、小葉は7~12個、楕円形、先頭。モクゲンジと比較して耐寒性が弱く、関東以北での越冬は困難である。果実は紫紅色に色づく。(園芸植物大事典) 
 
     
  <変種又は別種>
Koelreuteria bipinnata Franch. var. integrifoliola (Merr.) (中国樹木誌、中国植物誌、神代植物園
又は
Koelreuteria integrifoliola
Merrill
(中国樹木誌、中国植物誌、木の大百科、日本の樹木)
The Plant List ではこの学名はKoelreuteria bipinnata のシノニムとしている。
木の大百科及び日本の樹木では、この学名に対する和名をフクロミモクゲンジとしている。
神代植物園の樹名板では、この学名に対する和名をオオモクゲンジとしている。
中国名:全縁葉欒樹、黄山欒樹(中国樹木誌、中国植物誌) (簡体字で全缘叶栾树、黄山栾树
種小名、変種名 integrifoliola は全縁の(integrifolius)の意。

・   高木、高さは17mに達する。2回羽状複葉、羽片2ー4対、羽片毎に小葉が5ー9個あり、小葉は楕円状卵形又は楕円形、長さ4ー11cm、先端は尖り、基部は円形又は広楔形、全縁、まれに粗鈍鋸歯がある。・・・(中国樹木誌) 
・   複羽葉欒樹との違いは、小葉が通常全縁で、時に頂部付近の片側の縁に鋸歯がある点である。(中国植物誌)
・   高さ18 m までになる高木で、2回羽状複葉をもち、小葉はほとんど全縁に近い。(木の大百科) 
 木の大百科では種小名を integrifolia としている。
・   高さ約20メートルになる。葉は奇数2回羽状複葉。小葉は長さ3.5~9センチの長楕円状卵形。(日本の樹木)
 フクロミモクゲンジ Koelreuteria integrifoliolaの名で全縁の葉の写真を掲載  
 
     
  <気づきの点> 
 Koelreuteria bipinnata に対して、国内では一般にオオモクゲンジの名を充てているところであるが、この小葉の縁の形状に関して、奇妙なことに「全縁」であるとしている場合と「鋸歯がある」としている場合の両方が見られる。

 こうしたなかで、中国樹木誌及び中国植物誌では、鋸歯があるものを複羽葉欒樹 Koelreuteria bipinnata とし、全縁のものをこの変種の 全縁葉欒樹 Koelreuteria bipinnata var. integrifoliola (syn. Koelreuteria integrifoliolaとして名称を明確に区別しているところである。

 したがって、
これらの原産地たる中国における整理(学名の対応関係)に従えば、鋸歯のないオオモクゲンジの学名はKoelreuteria bipinnata var. integrifoliola であり(:神代植物園の樹名板はこのとおりとなっている。)、鋸歯のある Koelreuteria bipinnata に対しては(その気があるのであれば)別の和名を与えなければならないことになる。

 後者について、翻訳書の中薬大辞典では中国名をそのまま読んで「フクウヨウランジュ」としている。 いずれにしても、国内では学名及びその属性認識、さらにはその和名が十分に整理し切れていないようである。

注:中国名の複羽葉欒樹の名は2回羽状複葉の欒樹といったニュアンスと思われ、モクゲンジ属の樹種が何れも羽状複葉であることを考えれば、呼称としては全くのイマイチであるが仕方がない。

 なお、フクロミモクゲンジの樹名板を小石川植物園で見るが、この名は一般には定着していない。モクゲンジ属の樹種はいずれも同様のフクロミ(袋実)を付けるから、「モクゲンジ」が先行して広く普及し、その名前が定着している中で後追いのこれだけに敢えて「フクロミ」を冠するのは合理性がなく、和名としても区別する上で具合が悪い。したがって、既に定着しているオオモクゲンジの名で統一すべきであろう。しかし、本当は「マルバモクゲンジ」の方がわかり易い。

:以下、小石川植物園の個体については国内での標準的な和名であるオオモクゲンジと呼ぶことにする。
 
     
  (オオモクゲンジの様子)   
     
 
        東京大学のオオモクゲンジ
 東京大学本郷キャンパス内でも2本のオオモクゲンジが見られるが、基本的に構内の樹木には樹名板はない。 
          オオモクゲンジの成木の葉
 葉は2回羽状複葉であるが、1回目は偶数性で、2回目は偶数性のものと奇数性のものが見られる。(小石川植物園)
 
     
 
  オオモクゲンジの成木の小葉
  間違いなく縁は全縁である。
  (小石川植物園)
     オオモクゲンジの雄花
 花はモクゲンジと同様である。
 (東京都薬用植物園)
 オオモクゲンジの受粉後の雌花 
 雌しべの突き出たものがそれである。
(東京都薬用植物園)
 
     
 
        小木下部の小葉(都立薬用植物園)
  胸高で3.5センチほどの小木でである。
       小木上部の小葉(都立薬用植物園)
   
         実生幼木の小葉(小石川植物園)         ひこばえの小葉(小石川植物園)
 
     
   オオモクゲンジでは成木の小葉は全縁であるが、実生の幼木ひこばえでは先祖返りなのか鋸歯のある小葉をつけているのがふつうであった。これらは丈が小さいほど、小葉の葉形は限りなくモクゲンジの小葉に近いものとなっていた。   
     
     
 
学名:Koelreuteria elegans (Seem.) A.C. Sm.
タイワンモクゲンジ(樹木大図説、木の大百科、植物の世界)
タイワンセンダンボダイジュ(樹木大図説、木の大百科)
沖縄では街路樹等として広く植栽されているとされ、タイワンモクゲンジの名が一般的に使われている模様である。
台湾、フィジー原産(USDA)
台湾特産(中国植物誌)
中国名:台湾欒樹 (簡体字で台湾栾树
英語名:flamegold , Taiwanese rain tree 
syn. Koelreuteria formosana Hayata (樹木大図説、園芸植物大事典)
syn. Koelreuteria henryi Dümmer (国立台湾大学、The Plant List)
syn. Koelreuteria elegans var. formosana(The Plant List)
syn. Koelreuteria elegans subsp. formosana (Hayata) F.G. Mey. (The Plant List)
syn. Melia elegans Seem. (The Plant List)ほか
 高木で高さは15-17m、あるいはそれ以上となる。2回羽状複葉で、小葉は5-13個、縁に先が内側に曲がった鋸歯があるか中央部より下の鋸歯が不明の全縁となる。(中国植物誌・抄) 
 葉は奇数又は偶数(2回)羽状複葉、小葉は狭卵形で鋭先頭、細鋸歯。(国立台湾大学) 
 葉は互生し、2回偶数か奇数の羽状複葉、小葉は対生、浅鋸歯縁。花は9月上旬~中旬に開花。雌花は子房上位。果実は紅褐色から淡紅色になる。(園芸植物大事典) 
  葉は互生、奇数再羽状複葉、小葉は卵形、波状鋸歯。(樹木大図説)
 高さ15mまたはそれ以上になる高木で、2回偶数または奇数羽状複葉、小葉は対生に近くつき長卵形など、果実は熟して淡紅色を呈する。(木の大百科) 
 
     
   なお、タイワンモクゲンジの基準亜種 Kelreuteria elegans ssp. elegans コエルレウテリア・エレガンス・エレガンス(注:この学名はThe Plant List では認知されていない。)は遠く離れた南太平洋のフィジー諸島に分布している(植物の世界)との記述が見られるが、フィジーに産するとされるこの種の詳細についてはよくわからない。    
     
    国内で一般に広く知られているモクゲンジ属3種の属性のポイントを再整理すれば、おおよそ以下のとおりとなる。   
   
   <モクゲンジ属の樹種別整理表>  
 
 モクゲンジ
 中国名:欒樹
 Koelreuteria paniculata
葉は奇数羽状複葉(ときに2回羽状複葉) 
小葉は粗い鋸歯縁
6~7月開花 
熟した蒴果は茶褐色
国内でしばしば植栽が見られる
(参考)

 フクウヨウランジュ
 中国名:複羽葉欒樹
 
 Koelreuteria bipinnata
葉は2回羽状複葉
小葉は小鋸歯
7~9月開花(中国樹木誌)
熟した果実は淡紫紅色又は紅色
一般的な和名はない。翻訳書の中薬大辞典では、中国名をそのまま「フクウヨウランジュ」と表記している。国内での植栽例があるのかは確認できない。
 オオモクゲンジ、マルバモクゲンジ
 中国名:全縁葉欒樹(変種) 
 Koelreuteria bipinnata  var.  integrifoliola
 Koelreuteria integrifoliola
葉は2回羽状複葉 
小葉は全縁 (幼木やひこばえの葉には鋸歯が見られる。)
9月開花
熟した果実は淡紅色(紫紅色) 
 タイワンモクゲンジ
 中国名:台湾欒樹

 Koelreuteria elegans
葉は2回羽状複葉 
小葉は細鋸歯(浅重鋸歯)
9月開花 
熟した蒴果は赤褐色
沖縄では広く植栽されている模様
 
     
     
  <参考1 モクゲンジ属の属名>   
     
   属名 Koelreuteria はドイツのカールスルーエ Karlsruhe 大学の植物学(博物学)教授で、実験的研究の先駆者ヨーゼフ・ゴットリープ・ケールロイター(Joseph Gottlib Koelreuter , 1733-1806)の名にちなむ。  
     
  <参考2 モクゲンジの名前の由来>   
     
 
 ・  誤記されたムクロジの漢名、木槵子の音読みによる。(木の名前) 
 ・  モクゲンジの名は同じ科のムクロジ Sapindus mukurossi の中国名の木患子注:無患子の別名)の読みから来たもので、ちょうどムクロジの場合と入れ替わった関係になる。(木の大百科)  
 ・  モクゲンジの和名は木槵子の字音より来たりしものなれども元来此木槵子はムクロジの名なれば本品に用うるは非なり。(牧野日本植物図鑑) 
 ・  ムクロジの和名はモクゲンジの和名、木欒子が入れ替わってつかわれたものといわれる。この木の中国名は無患子である。(講談社園芸大百科事典) 
 ・  ムクロジ(無患子)の和名はモクゲンジの木欒子 より出でしと云ふ。(牧野日本植物図鑑) 

(参考メモ)

ムクロジ科 モクゲンジ属 モクゲンジ  →  中国名繁体字:  無患子科 欒樹属  欒樹(木欒)
                                簡体字:   无患子科  栾树属   栾树(木栾)  

ムクロジ科 ムクロジ属  ムクロジ    →  中国名繁体字:  無患子科 無患子属  無患子(木患子)
                                 簡体字:
  无患子科 无患子属  无患子(木患子)