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木あそび
  木のネクタイピンづくりは
    デスクトップ・ミニ木工 


 市販のネクタイピンの台座にいろいろな木を接着すればおもしろいネクタイピンが誕生する。作業は場所もとらず、電動工具をうならせることもなく、ちょっとした合間にも工作できる。かつて知り合いから教えられておもしろかったのは、カシワの木の枝を使った作品の自然の妙である。木口面を出すと、随の部分がユニークな星形模様となって、誰もがその意外性に驚くことになる。【2007】

 木製のネクタイピンは、一般的には断面がカマボコ型の棒状の形態に仕上げることになるが、切削量を最小限とするために、必要な厚みと台座の幅に合わせた材料を調製する必要がある。できれば均等幅で鋸断する作業の助けとなる治具(鋸ガイドと幅の目安があれがOK)を自作するれば作業が楽になる。

 切削に際しては角柱の材料をそれよりも少し小さい木端(こば)の板に両面テープで仮接着すれば、削り作業がしやすくなる。最初はプラスチック柄のついたサンダーで荒削りすれば、曲線部も楽に粗造りできる。その後は番数を徐々に上げてペーパーをかけて、素材によりウレタン系の含浸塗料を2回ほど拭き込めば仕上がりである。材質によってはオイル仕上げも味がある。

 上段の左2つがカシワの枝を素材として木口面を出したもの。星形の髄が面白い。小物は木の個性がないと単調になる。
 パイプの材料にもなるブライヤーを素材としたもの。もう少し正確に言うと、パイプの材料を木取りした端材から生まれたもの。東急ハンズでも端材を小袋で販売していた。
 上段は植物系であるが、木ではなくて、象牙の代用にもなるという、象牙ヤシの胚乳から作ってみた。

 下段はツゲで、ブライヤーをサンドイッチ。
 いずれもシタン
 上段はチーク
 
 下段はタガヤサン
 いずれもイスノキで、ブライヤーをサンドイッチ。
 知り合いの作品で、カンバのコブを素材としたもので、木目の変化が面白い。